またまたマーベル映画の新作が登場した。初めて黒人が主人公を演じる「ヒーローもの」として大ヒットした『ブラックパンサー』の続編だ。前作は素晴らしい出来だっただけに期待も高まる。マーベルのヒーロー映画は「群像もの」ではなく単体のほうが俄然面白い。特にこの『ブラックパンサー』はただのアクション重視の派手なSFXを駆使した「ヒーローもの」ではなく、ストーリー重視なのがいい。今回もなんと上映時間が2時間41 . . . 本文を読む
65歳の母、35歳の息子。和歌山の梅農家の母がラップバトルに挑み、借金まみれの現実逃避息子と戦うことになる。テンポもよく、とても面白い作品だ。母はこのダメダメのバカ息子のせいで大変な思いをする。彼はいろんなことに挑戦するけどいつもすぐに諦めてしまい長続きしない。ようやく実家に戻り家業を継ぐのかと思われたのに、また出奔。今も嫁さん(2度目の)を残したまま家出して所在不明。よくできた彼の妻が母の右腕に . . . 本文を読む
これはとある3人の女の子たちのどこにでもありそうな日々を描く小説だ。だけどそれは彼女たちにとってかけがえのない時間だ。17歳、高校2年生の夏から約13か月。高3の秋、9月末までの時間限定。舞台は札幌。短い夏休みが終わり、新学期が始まったばかりの8月21日、もう2学期は始まっているそんなとき、ひとりの転校生がやってくる。孤独な彼女がそこで出会う二人の少女との物語だ。心を閉ざすひとりぼっちの3人が距離 . . . 本文を読む
これは凄い映画だ。連続してこの映画の後『あちらにいる鬼』を見たからかもしれないが、この映画のインパクトが強すぎて『あちらにいる鬼』を過少評価してしまったかもしれない。比較の問題ではないのだろうけど、どちらも不可解な人の心を切り取る映画だったので、ついつい較べてしまう。あれは恋愛仕立ての人間ドラマなら、こちらはミステリー仕立ての人間ドラマ。アプローチは違えども、核心は同じ。人の心の不可解さ。
弁護 . . . 本文を読む
この11月、廣木隆一監督の作品がほぼ3週間連続で公開される。23日から公開中の『母性』と12月2日公開の『月の満ち欠け』に先駆けて公開されたこの作品はその第1弾であり彼としては最新作だろう。(『母性』『月の満ち欠け』のほうが先に撮影され完成していたはず)こんなことがあるのかと驚く。今年の夏、三木孝浩監督も1か月ほどの間で3作品連続公開したけど、廣木隆一監督は3週間で3作である。乱発しているわけでは . . . 本文を読む