なんだこの妄想地獄は。最初の『食書』を読んだ時、唖然として、次の『耳もぐり』では呆れて、3つ目の『喪色記』を読んでいる時には、同じパターンにうんざりして読みながらも「これはもういいか」と思っていたのに、やはり次の『柔らかなところに帰る』も読んでしまう。こうなると仕方ない。「最後まで付き合うしかないな」と諦めた。嫌いではないけど、好きじゃない。かなりエグいしグロいし、くどい。(幾分エロだがポルノでは . . . 本文を読む
森達也監督、初の劇映画作品。関東大震災から100年になる2023年9月1日から公開されて大ヒットしている。ミニシアターでの拡大公開だが、劇場は平日のお昼なのに満席で、こんなシネリーブル梅田は久しぶり。初めての劇映画であるにも関わらず、森監督は落ち着いた演出で豪華キャストを配して巨匠の風格。2時間19分の大作を最後まで引っ張っていく。クライマックス、「朝鮮人なら殺していいのか」という永山瑛太の一言が . . . 本文を読む