セドリック・クラピッシュ監督の新作がやってきた。同世代のデプレシャンの新作と同時時期に公開されるなんてなんだか嬉しいので、同じ日に見てきた。同時期に一世を風靡したフランス映画の新鋭監督だったふたりが今もコンスタンスに活動を続けているのだ。ふたりは僕とも同世代で60代になる。
クラピッシュは『猫が行方不明』がたぶん最初だ。それから日本で公開された映画はすべて見ている。(デプレシャンは『そして僕は恋 . . . 本文を読む
アルノー・デプレシャン監督の久々の新作だ。何の前置きもなく説明はないまま始まる。どんどん話は進む。いがみ合うふたり。何があつたらここまで敵対心を持てるとか、と思うくらいにいがみ合う。どうしてこんなに険悪な関係になったのかはわけがわからない。映画を見ていたらやがてはわかるのだろうと思うけど、なかなか答えは出ない。わからないまま話は進む。それにしてもいくらなんでもこれは酷い。決定的な何かがなくてはここ . . . 本文を読む