東京モノレールを舞台にした深夜ドラマを作りたいという連絡があり、東京モノレール総務課の清藤澄奈、35歳はTVプロデューサーと脚本家に会う、というところから話は始まる。小野寺さんがこの日本初の東京モノレール小説を書くということと、劇中劇であるドラマ作りの話は微妙に共鳴する。
始まると相変わらずの小野寺小説である。今回は東京モノレール羽田空港線を描きたかったのだろう。その路線を書くために . . . 本文を読む
ついに完結編。このシリーズ第6作で、小学校を卒業するまでが描かれる。といってもこれは1年から始まったビルドゥングスロマンというわけではない。1年からではなく5年からだし、ひとりの主人公のお話ではなくクラスメイトたちの小さなエピソードに積み重ねだ。まず5年1組から3組までが描かれて、それから6年1組から今回の3組まで。3部作×2。
毎回たくさんの子どもたちが登場して、短いお話が綴られて . . . 本文を読む