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映画・演劇のレビュー

『エアベンダー』

2010-08-09 21:24:44 | 映画
 これは3D上映で見ようと思った。シャマランのハッタリ映画が、3Dに挑戦したのである。きっと中身がない分、ハッタリは効きまくっているものと期待した。『シックスセンス』で衝撃的にデビューして、もう何年? 相変わらずの映画ばかりでさすがにもう誰も彼には期待しなくなった。今回だって、少なくとも日本では誰も期待してないはずだ。劇場には閑古鳥が鳴いている。(まぁ、この映画に限ったことではないが)

 一応こういう大作映画のはずなのだから大きな劇場でたくさんの観客と見たかったのだが、仕方ない。ブルク7でも一番小さな劇場で、20人くらいの観客と見た。始まってしばらくしてこれは失敗だ、と確信した。シャマランには今までも数限りなくつまらない映画を摑まされてきたが、今回はその比ではない。話までつまらん。ハッタリすらない。3Dになってない。3D眼鏡をかける意味がない。300円の差額が惜しい。というか、入場料還せ。

 こういうつまらないお子様ランチを作るのなら、はったりシャマランを連れてくる必要はない。そのへんのヘボ監督に任せたらどうか。仮にも詐欺師監督シャマランである。ちゃんと詐欺映画にして欲しい。中身のない大ボラでも吹いてもらいたかった。

 これではどこにでもゴロゴロしている、ただのファンタジーではないか。ここにはシャマランでなくては成立しないような特異な世界観はない。どにでもあるようなTVゲーム的安直世界観しかない。魔法とか、もういいって。しかもこの手の定番である途中で話終わるパターンやし。せめてちゃんと1話完結にして欲しい。ストレスたまりまくり。

 新境地に挑んだつもりかもしれないが、これは自爆でしかないだろう。今度こそ、世界中から相手にされなくなること必至だ。だが、そこからシャマランの逆襲が始まるかもしれない。なんてね。結局、まだ見るつもりかも。僕も彼以上にしつこい。

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