前半は面白い。だが、あまりに同じパターンで何の変哲もない話を引っ張るからだんだん退屈してくる。なぜ、凸やん(浅野忠信)は死なないのか、ということをもっと突き詰めてもいいのではないか。話が進展しないことをわざと仕掛けたのだろうが、それだけでは退屈なのだ。どうしてもそうしたいのならば進展しないことを作品の力にするような演出が欲しい。面白い話であっても、くりかえしは飽きるし、どんな不気味さにも人はだんだん慣れてくる。
2人の凸やんの謎も明確にはならないし、一体彼は何者なのか、とか、本当に死んだのかとか、サスペンスを作ることはいくらでも出来る。なのに、しない。きっと、これもわざとなのだが、そうすることへの作者の意図が見えない。だから、つまらなくなる。
ビジュアル面での充実は認める。役者たちの怪演も賞賛に値する。だが、これでは芝居以上の映画としてのイメージの広がりはない。それならこれを映画にする意味もない。奇抜なイメージで観客を驚かすのはいい。アニメーションで語られる少年時代の描写もいい。凄く頑張ってるだけに、それだけの映画で終わったのが残念でならない。エレベーターから登場する浅野忠信の「おしまい?」っという繰り返しがだんだん恐怖に変わってくるべきだった。殺しても殺しても死なない男をそれでも殺し続けることが彼らを消耗させていく。その先に一体何があるのか。描くべきことが宙ぶらりんにされたまま映画は終わる。
2人の凸やんの謎も明確にはならないし、一体彼は何者なのか、とか、本当に死んだのかとか、サスペンスを作ることはいくらでも出来る。なのに、しない。きっと、これもわざとなのだが、そうすることへの作者の意図が見えない。だから、つまらなくなる。
ビジュアル面での充実は認める。役者たちの怪演も賞賛に値する。だが、これでは芝居以上の映画としてのイメージの広がりはない。それならこれを映画にする意味もない。奇抜なイメージで観客を驚かすのはいい。アニメーションで語られる少年時代の描写もいい。凄く頑張ってるだけに、それだけの映画で終わったのが残念でならない。エレベーターから登場する浅野忠信の「おしまい?」っという繰り返しがだんだん恐怖に変わってくるべきだった。殺しても殺しても死なない男をそれでも殺し続けることが彼らを消耗させていく。その先に一体何があるのか。描くべきことが宙ぶらりんにされたまま映画は終わる。