こんなにも嫌な話(というか、つらい話なのだが)をアニメとして見せられて、途中何度も逃げ出したくなるけれど、実写ではないからなんとか耐えられる。小学5年生の教室で起こるいじめ。耳が聞こえない転校生に対しての悪意のないいたずら。それが徐々にエスカレートしていく。結果的にスケープゴートにされた少年。そして、5年後。世界に心を閉ざしたまま、5年前に拘り続け、罪を償うため自殺しようとする彼。そこから始まる償いのドラマ。
かつてのクラスメート、そして今のクラスメートも巻き込んで、あの時の行為を断罪し、今できることを模索していく。しかし言葉も想いもそう簡単には伝わるはずもない。誰もが懸命に自分と、相手と、向き合い、よりよい道を求める。しかし、自分の弱さからなかなか簡単には踏み出せない。
2時間9分の長さがきちんと苦痛でもある。目を逸らすな、と言われているようで。とても真面目でいい映画だと思う。目の前のテーマから逃げない姿勢が素晴らしい。これもアニメだからこそ、可能な視点だと思う。
周囲にいるすべての人たちの顔につけられた×点がはがれていくラストもいい。それが単純に感動にはならない後味の悪さもいい。それは気持ちの問題だから。この後またみんなの顔に×がつけられても仕方がないと思わせるくらいに微妙なことなのだ。
かつてのクラスメート、そして今のクラスメートも巻き込んで、あの時の行為を断罪し、今できることを模索していく。しかし言葉も想いもそう簡単には伝わるはずもない。誰もが懸命に自分と、相手と、向き合い、よりよい道を求める。しかし、自分の弱さからなかなか簡単には踏み出せない。
2時間9分の長さがきちんと苦痛でもある。目を逸らすな、と言われているようで。とても真面目でいい映画だと思う。目の前のテーマから逃げない姿勢が素晴らしい。これもアニメだからこそ、可能な視点だと思う。
周囲にいるすべての人たちの顔につけられた×点がはがれていくラストもいい。それが単純に感動にはならない後味の悪さもいい。それは気持ちの問題だから。この後またみんなの顔に×がつけられても仕方がないと思わせるくらいに微妙なことなのだ。