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映画・演劇のレビュー

『バッドボーイズ RIDE OR DIE』

2024-07-03 21:46:00 | 映画

アカデミー賞で問題を起こして干されていたウィル・スミスの復帰第一作。ヒットシリーズ最新第4作。この手のバディものアクション映画は最近はあまり作られないけど、敢えて昔ながらの定番に挑む。ジェリー・ブラッカイマーらしいド派手アクション満載。監督は前作に続いてアディル&ビラルのコンビ。

日本映画の同じようなバディものである『あぶない刑事』と引っ掛けてセットで宣伝していたが、映画としては当然だが明らかにこちらに分がある。だってお金の掛け方が違う。まさかのド派手アクションつるべうち。ヘリからの銃撃戦や火だるまの車からの脱出とか巨大なワニ来襲、あの手この手。

最初から最後まで、その過激なアクションは半端じゃない。次から次へと息つく間もなく怒濤の勢いだ。いや、ちゃんとそこに適度な笑いをブレンドしながら、展開する。だから安心して見ていられる。少し疲れていたから、何も考えない、こういう無邪気でおバカな娯楽映画が見たいと思った。

濡れ衣を着せられた警察の恩人である亡くなった上司の汚名を漱ぐはずが、反対に犯人にされて警察からも、敵組織からも、さらには賞金稼ぎの奴らにまで追いかけられて、逃げながら真犯人の証拠を見つけ、敵のアジトに向かう。まぁ定番ストーリーだけど、悪くない。ただ、どんどんエスカレートするスピード感のあるアクションは確かに凄いけど、さすがにそればかりではだんだん飽きてくる。ストーリーに新機軸はないし仕掛けもないのは辛い。

何も考えず2時間、ただ楽しむだけでいいと思ったのだが、なんかそれだけでは虚しい。残念だがあまりスカッとしなかった。


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