『ミッドナイトスワン』以降、どんどん新作が公開される今絶好調の内田英治が、今回も原作・脚本・監督を担当する最新作。2月の劇場公開から早くも配信で公開される。
彼はさまざまなタイプの映画を手掛ける。しかもそれがいずれもオリジナル台本というのがまた凄い。ただ毎回つまらない。今回もまるで感心しない。同時期公開だった『サイレントラブ』は劇場で見たがあれもまるで乗れない映画だった。だからこれは劇場で見ることを避けた。そしてそれはやはり正解だったなと思う。これを映画館で見ていたら怒り狂っているだろう。
こんな連続殺人が起きているのにここまで無能な警察ってあり得ない。意外な犯人っていうのも、安易な展開にしか見えない。ラスボス斉藤由貴もあまりのことで、それはないわぁ、と思う。
確かに器用なのだろうが、決定打がまだない。確かに『ミッドナイトスワン』はよかった。だけどあれが代表作というわけではないはずだ。彼が本当にやりたいことを全力でやったならばどんな映画を作るのか。一度でいいからそんな機会があればいい。この先を期待したい。