「白川」(善通寺市)


 讃岐うどんを3軒ハシゴしても1軒も印象に残らない、外れだなあという日もあるのですが、今日は後半2軒が予想外の美味さで3軒とも当たりの日でした。3店続けて美味い讃岐うどんが食べられるのは幸せです。

 一店目は善通寺の「白川」です。ここは以前行った時もとても印象が良かったのですが、その後訪問した「一福」の美味さが際立って紹介はしなかったものです。

 善通寺ICを降りて、県道を進みます。いつも観客が多い尽誠学園の野球場の脇を通るともうすぐです。最後は細い道に入り、田んぼの中を進みます。最近の店が県道脇の便利な店が多い中でロケーションの良さはS級(?)です。
 開店時間は10時30分と掲載されていますが、前回同様に10時前に到着するともう営業していました。

 冷たい麺をもらって、冷たいダシをかけます。一口すすると何というか素朴な優しい味がします。強い特徴はないのですが日常食、毎日食べてもいい、毎日食べたいうどんです。冷たいダシもいい。週末は胃腸が少し疲れているのですが、この優しいダシとしょうがが胃に染み入ります。

 妻はこの店が大好きだと言います。私もこのうどん大好きです。今回、確信しました。


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「池上製麺所」(高松市)


 本日の香川入りの目的は高松空港脇の「さぬきこどもの国」という公園に行くことだったので、2店目と3店目は高松空港近くの店にしました。

 2店目は「池上製麺所」です。るみばあちゃんの店として有名ですが、テレビでの露出度など話題優先で行ってみたいとは全く思っていませんでした。今回はついでなので一度体験しておこう程度でした。

 到着してみると30~40人くらいの行列、さすが人気店です。並ぶ覚悟がなかったのでウンザリしましたが、先を急がない休日なので並ぶことにしました。

 30分近くかかり、ようやく受取口へ。少し前の人が受け取る丼を見ると麺が艶々としてすごく良さそうに見えます。あれ、これ美味しいかもしれない・・・私は2玉にしてみました。
 なんか好みのツルツル麺に見えるけど・・・食べてみると、美味いです!どこかで強靭な麺と読んでいたので私の嫌いなタイプかと思っていたら、適度に歯に食い込む素朴な麺。小麦粉を感じます。強靭どころか優しい麺です。「白川」に似ているのですが気持ちストレートな端正さがあります。ここらへんの違いを表現するのはあまり意味がありませんが。

 意外でした。讃岐うどんに限らず、雑誌、ネットでの評判はそこそこに参考にして食べてみないと分からないですね。食べず嫌いしていたのを反省です。


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「もり家」(高松市)


 3店目は「池上製麺所」から10分程度のところにある「もり家」です。大きなかき揚げが名物くらいの認識でした。

 到着すると巨大な駐車場があり、係員2名が交通整理しています。係員付き駐車場、行列20~30人は意外でした。すぐに食べるつもりだったのですが、仕方なく並びます。最近はこの程度の店でも行列なんだろうか・・・。一般店なので回転が若干遅いです。結局、30~40分待ったでしょうか。

 店員さんが丁寧かつもの凄いスピードで客を捌いています。それぞれの客の人数、意向(畳がいいか、相席OKかなど)を確認して効率的に回しています。
 大将が麺をこねて、切って、お湯に入れます。その他、4人が厨房、5人が接客・配膳です。大将以外の9人が凄い形相でテキパキと仕事をこなしています。この店もすごく美味いんではないかという気がしてきます。

 注文したのは冷たいぶっかけと単品天ぷらでかき揚げ、卵、ちくわです。ここは天ぷらも注文を受けてから揚げています(厨房が覗ける席だったので確認)。
 まず揚げたての天ぷらが出てきます。うまそー。そして、ぶっかけが出てきました。これも見た目うまそー。食べてみたら・・・本当にうまい!麺を口に入れるとピシッと締まったツヤツヤ感があるのですが、噛み締めると柔らかい。これは初めての不思議な食感です。美味い。
 天ぷらも、揚げたてで美味いです。讃岐うどんの天ぷらは既に揚げてあるのを取るのが普通、それでも十分美味しいのですが、揚げたてはからっとサクサクです。讃岐うどん屋でこんな美味い天ぷらは始めてかも、いや「竹清」と並ぶレベルでしょうか。名物は伊達じゃないです。


 「白川」、「池上製麺所」、「もり家」、全てお勧めです。もう有名店の多くに行ったつもりが、こんな優良店を知らなかったとは。讃岐うどん食べ歩きの修行はまだまだです。


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