大好きなクラシック音楽、本、美味しいお店、旅行などの記録です。
休日はソファの上でリラックス!
今年の1枚/1冊/1皿/1本/1泊
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/1c/9cdbf2ff812a0384cd81092ad30539fe.jpg)
今年も1年を振り返って各ジャンルで特に印象に残っている一つを整理してみようと思います。2009年もインターバルの長い不定期更新でしたがメモを振り返ってみると不更新月がなかったので比較的継続して趣味を楽しめた1年と言えるのかもしれません。娘も4歳、息子も1歳になり趣味どころではないという状況から解放(?)されてきたからでしょうか。
☆クラシック
新譜ではラトル/ベルリンフィルのブラームスの交響曲全集とポリーニのバッハ平均律、復刻盤ではチェリビダッケのブラームス4番とクレンペラーのマーラー7番が印象に残っています。この4枚は素晴らしかった。
ただ、新たに購入したディスクもこの4枚+αで少ないです。リッカルド・ムーティやチョン・ミュンフンの新作を見なくなって久しいです。ゲルギエフ、アバドですら減ってきたような。新譜が発売されない理由はよく分かりませんが不況が理由なら仕方ないですね。
今年のクラシックではディスクよりも映像でしょうか。何といってもグスターボ・ドゥダメル指揮シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラのノリノリはちゃめちゃアンコール。可笑しくて繰り返し何度も見ました。今年のベストコンサート(放送ベース)です。
また、最近、ジョルジュ・プレートル指揮パリ・オペラ座管弦楽団の1988年の来日公演がNHKで放送されたので見たのですがその演奏にたまげました。「牧神」、「ラ・ヴァルス」、メインが「幻想交響曲」のオールフランスものです。
聴き慣れた「幻想」ですが指揮者が前のめりに振るので前節が終わりきっていないのに次節が始まり音がかぶります。また指揮者指示のテンポが速すぎて演奏者が付いていけません。第1楽章の後半の盛り上がる箇所や第5楽章の終演部など各パーツがバラバラです。ただ、演奏が破綻している訳ではなくオーケストラも必至ですがそんなに速いとまとまる訳が無いでしょうという開き直りも感じられる合奏です。これが「幻想」の精神破綻している主人公の曲想と不思議にマッチしていて面白くて悪くない演奏だと思えます。
以前、チョン・ミュンフンが首席指揮者に就任していた頃、合奏すら十分でなかったオケを鍛え直したというのを読んだことがあるので、この揃わない演奏がこのオケの元の姿なのか、プレートル指揮だからなのか分かりませんが、ハラハラして刺激的な演奏を楽しめました。
ジョルジュ・プレートルはマリア・カラスとのカルメンのディスクを持っているだけで(名盤の誉れ高いですが私はカラスの声が好きでないのであまり聴いていない)、これまでほとんど見聞きしたことはなかったのですが、ショルティ風の独特のボディアクションにクライバーのような肩や体を揺らすだけでオケの流れに任せる指揮ぶりが面白いです。2008年に引き続いて2010年もウィーンフィルのニューイヤーコンサートを指揮すると解説されていました。今、プレートルが巨匠扱いなんでしょうか。ちょっと驚きました。久しぶりにニューイヤーコンサートを観てみようと思いました。
☆ロック・ポップ
新作ではU2の「ノー・ライン・オン・ザ・ホライゾン」が傑作です。ロバート・プラント&アリソン・クラウスの「レイジング・サンド」もよかった。サンタナの「スーパーナチュラル」のように何回、何十回でも聴ける、聴いても飽きない味のある音楽です。
9月にはビートルズのリマスター盤発売という事件がありました。21世紀もビートルズは生き続けます。全枚まとめ買いしても一切値引きしないEMIの売り方には本当に頭にきましたが今年最高のボックスでした。
最近知ったJETもいいです。3枚まとめてよく聴いています。単純なロックはいいです。耳、体が自然と順応します。
日本の音楽では佐野元春、綾香をよく聴きました。綾香の声の美しさ、表現力は世界水準だと思います。活動休止するようですが早期の復帰を期待したいです。
☆本
今年の1冊は大崎善生「聖の青春」です。29歳で夭逝した村山聖八段の将棋人生を描いたノンフィクション。新たな趣味に加わった将棋の奥深さを教えてくれるとともに師弟愛とはこういうものかとしみじみ感動した本です。
いろいろとやりたいことがあって、将棋の勉強は途絶えがちですが、新聞の将棋欄と日曜日午前中のNHK杯は欠かせません。NHK杯は今一番楽しみにしているテレビで、強豪同士の対戦が続く佳境に入ってきました。NHKの「将棋講座テキスト」は常に手許に置いておきたい雑誌になりました。
テレビでもタイトル戦の生中継をやっていて録画して楽しんでいます。名人戦の7番は全て見ましたが緊迫した戦いに魅入りました。もう一つのビッグタイトルである竜王戦は渡辺竜王が強すぎて大好きな森内九段が惨めで見ていられませんでした。森内九段が攻め込んでそれをギリギリのところで受け止めてから反撃、簡単に詰ませるあまりにも強い将棋。負けない将棋の森内九段がこんなにもあっさりとやられるとは。
名人戦の挑戦者を決める順位戦では渡辺竜王はまだB級1組ですが、羽生名人に渡辺竜王が挑戦する新旧最強王者決定戦も近いかもしれません。
将棋界は乱戦模様で順位戦のA級(2人降級)とB級1組(2人昇級)とでは力の差があまりありません。A級では佐藤九段がまさかの6連敗、藤井九段も1勝5敗と調子がよくありません。意外な昇級で劣勢が予想された高橋九段と井上八段は善戦、高橋九段はもしかしたら挑戦者の目もあります。まさに下克上です。挑戦者としては今好調で久しぶりに名を上げそうな谷川九段を応援しています。
B級1組は久保棋王と渡辺竜王が抜けて昇級しそうな勢いです。追う深浦王位、松尾七段が巻き返せるか。
このA級順位戦の最終日(5局一斉対局)は、名人への挑戦者が決まるとともに将棋界のピラミッドの上位10人であるA級というクラスから落ちる2名を決めることから、将棋界の一番長い日と称されているようです。
漫画の「3月のライオン」もこの最も長い日にライオンとなって戦うトップ棋士達のことを称して名付けられたようです。この模様もNHKで生放送されます。楽しみです。
☆漫画
現在、最新作を楽しく読んで次作も買うことを決めている漫画には…「バガボンド」、「リアル」、「深夜食堂」、「神の雫」、「3月のライオン」、「土竜の唄」、「おやすみプンプン」、「罪と罰」があります。早く続きが読みたくて仕方ない作品ばかりです。
「ハチワンダイバー」、「ヒメアノール」の最新作は期待外れでしたが流れで次作も読むかもしれません。最高と思っていた連載も急につまらなくなる事もあり、飽きさせずいつまでも読ませるのは大変です。
その他、読み切りですが村上たかしの「星守る犬」という漫画もストーリーは極めて単純ですが泣けました。
そんな中でも今年は宮崎駿の「風の谷のナウシカ」です。圧倒的な構想のスケール、スピード感溢れる緻密な描画に魅せられました。必読です。
☆食べ物
本当はカウンターに座ってゆっくりおいしいお鮨を食べたいです。ただ、今は子供、家族と一緒でないと美味しくも楽しくもないので当分はガヤガヤ騒いでも許される店が中心になりそうです。
今年は、讃岐うどんを中心にたこ焼きや明石焼きやカレーなどB級グルメばかりでしたが美味しいものを継続的に食べることの出来た1年でした。
ブログで紹介したのは讃岐うどんが多くなりましたが、岡山でもたまに評判の店に行ったり、行列に並んで食べたこともありました。ただ、なかなか紹介したい店、料理には巡り合いません。
ただ、うどんは岡山もおいしいです。我々家族が頻繁に香川に行くことを知った方から「ぶっかけふるいち、丸亀製麺でも十分うまいですが何が違うんですか」と聞かれるのですがあまり違いません。安いのは安い、個性豊かなのは確かです。それでも、ふるいちや丸亀製麺があるのにうどんがとにかく好きでもない方が態々瀬戸大橋を渡る意味はないと思います。我々はドライブも兼ねて1軒1軒訪ねていくのが楽しいだけで香川県観光+食べ歩きくらいの感覚です。興味のある方にはアドバイスしていますが、そうでない方にうどんは絶対に讃岐に限ると宣伝したりはしていないです(このブログでは好き勝手に書いていますが)。
そんな中で一番幸せな一口は何だったんだろうと思い返すと…いろいろと候補は浮かぶのですが突き抜けてこれと言える1皿が見つかりません。
「彦江製麺所」、「山越」、「須崎食料品店」、「もり家」、「お好み焼道場」、「こうべっこ」、「CoCo壱番屋」などなど偉大なるB級グルメを同点1位ということにしておきます。
☆ワイン
今年は久しぶりにワインを飲んだ楽しんだ1年になりました。主にエノテカを通じて結構購入しました。とても幸せな時間を過ごせた一方で期待外れも中にはありなかなか難しいです。勿論例外もありますが、1本6000円未満のワインには口に合わないワインもありえます。
ボルドーは難しいです。これまで知らなかったシャトーの中に良いものもありますが、鉄板だと思っていた「レ・フォール・ド・ラトゥール」や「パビリオン・ルージュ・ド・マルゴー」がピンとこないということがありました。このクラスで感激できると1万円を超えるワインもたまにはと思えるのですが、微妙だと手控えてしまいます。万人受けする絶対ワインは1.5万円超でしょうか。手頃だと思って購入してもやっぱり値段並みの満足感しか得られないのかなあと思います。
注文して11月を楽しみにしていた「シャトー・モン・ぺラ」やタイユバンのボジョレ・ヌーヴォーも口に合いませんでした。在庫をどう処分しようか考えています(といっても4本とか5本ですが)。
そんな中で仲田晃司氏率いる「ドメイン・ルー・デュモン」のブルゴーニュは安定していてコストパフォーマンスのとてもよいワインです。2007年が発売されているので購入したのですが安価のものでも十分美味しいです。
これまでワインは通なら赤、その中でもボルドーをある程度把握しなきゃという意識がありましたが、今後は親しみやすい白かブルゴーニュに絞ろうかと考えています。
☆旅館/ホテル
旅館では小豆島の「真里」、ホテルでは先日行ったばかりの「ホテル京阪ユニバーサルタワー」が印象に残っています。
総合点では「真里」になります。全てに亘って満足できた宿、いや、朝食だけは最高とはいえなかったかもしれません。全体としてシンプルで、かつ最高に旨い卵料理が付いている痺れるような旅館朝食にはなかなか巡り合えません。その点ではホテルのバイキングの方が朝食は満足できることが多いです。
それでもスタッフのもてなしの心配り、ゆったりできる部屋・温泉、充実した夕食など「真里」は人生最高の宿の一つでした。これからも1年に1回くらいはこういう最高の旅館でリラックス、リフレッシュできる時間を持ちたいものです。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )