「ザ・ファイター」

              

 ボクシング映画の「ザ・ファイター」を観てきました。観てる途中で気付いたのですが、「ソーシャル・ネットワーク」、「英国王のスピーチ」と実話をベースとした映画が続きます。停電の影響でネット予約が出来なくなっていたのですがこの週末から109シネマズ系は当日に限りネット予約を再開しました。窓口で並ぶのは時間の無駄なので予約開始の9時30分すぎに予約してから10時35分の開演時間目指して家を出ます。いつもの新高島の109シネマズです。

 ボクシング界のスーパースターのシュガー・レイ・レナードをダウンさせた経験があり地元の伝説のスターとなっている兄ディッキー。そのディッキーをトレーナー、だらしない母親をマネージャーとして現役でボクシングを続けている弟ミッキー。兄は薬物でラリっていて、母親は熱心だけど空回り、弟は実力はあるものの周りの影響を受けてパッとしない。登場人物が何か詰まらない時間を過ごしています。実際にそれを観ている私も詰まらなくてウツラウツラしながら、退屈な映画だなあ、久しぶりに失敗だなあと考えていると、そこから一変、本格的なドラマが始まります。

 テレビの人気ドキュメンタリー番組の撮影班が張り付いて、復帰にかける兄ディッキーを長らく取材、待ちに待った放映日。ディッキーは刑務所の中で他の家族はそれぞれの親しい人達とテレビを観ます。すると、その番組はボクシングへの復帰に掛ける男の番組ではなくて、薬物に依存した男がいかにダメになっていくかという番組になっていました。ダマされたと愕然としショックを受ける家族の面々。

 家族の名誉を取り戻すために黙々とトレーニングを再開する弟ミッキー。トレーナーの兄、マネージャーの母親とも縁を切り、新しい体制で連勝街道を進む・・・ただ、改心した家族との絆と新しい契約、サポートメンバーとの間で悩むミッキー・・・そして、世界ウエルター級のタイトルマッチへ。

 感動しました。前半の退屈な進行、後半の劇的な展開。実話ベースですが凄く映画っぽいです。家族の面々の描き方が非常に俗っぽいだけに最後の方の家族の再生がキマッています。いやぁ、映画ってホントにいいものですね。つい先日、今年の映画ナンバー1は「英国王のスピーチ」で決まりと書いたばかりなのに・・・いい映画が沢山あります。


 リングへの登場シーンでホワイトスネイクの「Here I go again」が流れて、ミッキーやディッキーが口を合わせて歌うシーンがすごくカッコいいです。そうだホワイトスネイクだと思い出しました。
 帰りに横浜モアーズのタワーレコードで探したところ、輸入ベスト盤が1000円で売っていて早速購入しました。キャッチーなメロディ、安定したギターリフ、デビッド・カバーデイルの渋いボーカル。改めてまとめて聴くとヘビーメタルというよりかなりポップです。ヒット曲の連続で楽しめます。

  Here I go again on my own
  goin' down the only road I've ever known.
  Like a drifter I was born to walk alone.
  An' I've made up my mind, I ain't wasting no more time.

  さあ、もう一度やってやるぞ
  分かってるよ、あの道を行くのさ
  流れ者のように 一人だけで生きてく運命なんだ
  そうさ、決めたんだ これ以上時間を無駄にはしない


              




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