桜(中目黒)

          

 桜といえば中目黒の川沿いです。好天の日曜日、家族で花見に行ってきました。ここの桜を見るのは数年振りですが大変な混雑でした。駅周辺はイモ洗い状態で人気の屋台の近くでは動けないくらいです。いつも混雑するスポットですがここまでの群衆は初めてです。それでもこの桜は最高です。川を挟んで両脇のピンクの桜、特に橋からの眺めは格別です。

 出店で買い食いしたケバブと肉巻おにぎりもとても美味しかったです。



 花見の前に一応、統一地方選挙の投票に行きました。今回は関心ないというか、どの政党も空しいというか、花見がなければ久しぶりに棄権していたかもしれません。誰に投票するかを決めずに出向くなんて初めてでしたが、よりましな候補者名を記入しました。



 こちらは近所の桜です。

          




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羽海野チカ「ハチミツとクローバー」(全10巻)

             
 現在、「3月のライオン」(マンガ大賞2011大賞を受賞しました)を連載中の羽海野チカの前作、「ハチミツとクローバー」です。以前買い揃えて、確か5~6巻くらいまで読んでいたのですが何かの理由で中断していました。
 それが、この前「ぴあ」にSKEの松井玲奈100問100答というページがあり、Q「無人島に一冊だけ家にあるマンガを持っていくとしたら?」A「ハチミツとクローバーの最終巻。」とあり、そうだ、ハチクロ途中だったと改めて読み直したものです。

 美術大学に通う男性3名(竹本、真山、森田)、女性2名(はぐ、あゆ)を主人公として繰り広げられる恋愛青春物語です。ドタバタの笑いを挟みながら、人を好きになる想い、その相手はまた別の人を好きというすれ違いが切なく綴られていきます。一話一話がお約束のようにドラマチックに纏められて余韻を残して次回に繋がっていきます。
 レディースコミックなので全般的に甘ったるい劇画風なところはあるのですが、男性が読んでもあまり違和感を感じない、共感できる人物描写に徐々に嵌っていきます。この作品には一漫画を超えて、熱狂的なファンが存在するというのも分かる気がします。

 いろいろあるのですが、第7巻の後半、44話ではぐちゃんの描き方が大人風に変わり、45話で長らく続けてきた竹本の自分探しの旅が終わり、46話で告白します。第1~6巻で安定的にいろんな展開を見せてきた話しが終わりに向けてぐっと盛り上がります。

 そして、第10巻、あんなに仲の良かった仲間もそれぞれの人生を歩み始めることになり別れの春を迎えます。それぞれの想いはどうなってしまうのか・・・。
 小説(特に宮本輝とか)、映画、マンガなどで印象的なラストシーンは沢山ありますが、この最終の64話の最後の18ページ。切ない、劇的で涙が止まりません。泣けます。何度も読み返してしまいました。感動的なラストシーンの伏線はずっと前の第2巻の14話にありました。

 全般を通じて、事実上の主役は山田あゆみかと思わせておいて、それでも最後の数巻は花本はぐみを引き立てて全てが印象的に纏められます。上手いです。既に実写のドラマ、映画があるそうですが、はぐちゃんとあゆとに誰をキャスティングすると合うのだろうかとあれこれ想像しながら読み進めていました。

 最近よくブラブラしていた横浜のみなとみらい(娘も大好き大観覧車)や大桟橋埠頭が舞台として描かれるので余計に感情移入してしまいます。

 読んでおいてよかった、あやうく読まずに死ぬところでした。小説、映画のジャンルでナンバー1を挙げろと言われると迷ってしまうのですが、マンガのナンバー1ではこの「ハチミツとクローバー」が私には有力候補です。
 こういうストーリーが待っていたのか・・・「3月のライオン」も当分続くと思いますが、今後の劇的な展開に期待です。




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