夕日が大黒島を薄墨で、なずらえたように浮かび上がらせている。このところ陽の
沈む位置がだいぶ北側にずれて来た。春の訪れと共に太陽の高度が高くなって来た証。
秋から冬の季節には、夕日の位置は波間に浮かぶ大黒島の南側(左側)に傾いていた。
大黒島は、室蘭八景の一つ。 1947年に灯台の任務を終え、今も灯台の建造物が現存
する、港の入口に浮かぶ標高35m 周囲約700メートルの小島です。
白鳥大橋は全長1,380m、関東以北で最大の吊り橋。夜の帳が下りると主塔と
ハンドロープには、88個の投光器と222個のイルミネーションライトが一斉に灯る。全ての
電源は風力発電によるクリーンエネルギー。
淡く夜霧がたなびく室蘭港の入口に、スワンホワイトの光のアーチを浮かび上がらせてい
ます。
今、この時に思う!
北電は現在、東日本大震災に伴う本州の電力不足を補うため、津軽海峡の海底ケーブ
ルを通して最大送電能力の60万kWの電力を本州に送り続けている。
今日の朝刊の記事では、北電は、さらなる送電能力の増設と近い将来に向けてNLG火力
発電所を建設する方針を示した。
NLGの主成分はメタンガス、ほかの組成はプロパンやブタンなどの天然ガス。炭化水素の
中で同一のエネルギーを得る場合、燃焼時に発生する二酸化炭素の量が最も少ない。
今は、何をおいても震災地の復興と被災された方々が平穏な生活に一日も早くに戻られ
るれる事だが、今回の震災に伴う人災の戒めを教訓に,既に稼動しているNLG発電の更な
る発展と、温室効果ガスの排出削減に大きく寄与する太陽・風力など、クリーンエネルギー
による発電を今以上、大胆に官民一体による推進を国民の一人として早急に望みたい。