今年も本格的な海霧の季節が訪れて来た。室蘭港に架かる白鳥大橋の橋桁
と海面の間に海霧がたなびく。橋桁の下の主塔が消え、大橋が浮かび上がる。
この時期、気象条件が整うと乳白色の海霧で、港内全体が覆われる。海霧の消
滅時には、周囲の景観が幻想的に刻々と変化して行きます。
海霧の消え始めからの時系列です。
海霧の撮影は、発生時よりも海霧が消えるタイミングの方が被写体として
魅力的。そのため、全ての物体が 海霧で視界を遮られている時点から数時間、
現地に待機しての撮影です。
港の対岸、絵鞆半島と港の入口に浮かぶ大黒島。今の季節、当地の沿岸海域
の海水温度は10℃前後と冷たい。南からの吹き寄せる 暖かい空気が冷やされ海霧
は発生します。毎年、この季節になると出現する初夏の風物詩です。