倶多楽湖(クッタラ湖)は、登別温泉から僅かな距離。周囲は8kmほどの周りを
鬱蒼とした原生林に囲まれた、小さなカルデラ湖です。
支笏洞爺国立公園特別区の規制を受けて、手付かずの自然がそのまま残る。周回
道路はなく、唯一、 湖畔の西側に倶多楽湖公園線が奔る。
この湖の特徴は、流れ込む・流れ出る河川が 全くない。さらに、全国の湖沼水質調査
では、いつも上位にランクされ、透明度は摩周湖に続く。手で掬って飲みたくなるような
清水を満々と湛えている湖です。 小さな湖だが原生林に視界を遮られ、高所から全貌を眺めるのは、ほぼ不可能。
唯一、この展望台からカルデラ湖、特有の急傾斜の湖岸とほぼ円形の湖の一部が望め
る。倶多楽湖は、気象条件が揃うと湖面がコバルトブルーに輝く神秘的な湖です。 サクラソウ?の一種、花名は分からない。湖畔の湧水が流れる出る湿り気のある
場所で、この一株だけが花を咲かせていました。
倶多楽湖公園道路は、標高300mほどの場所を走る。今が新緑の真っ最中。紅白
のだんだら縞のポールは、冬の積雪時に道路の路肩の位置を知らせる目印です。
動物が飛び出すおそれありの警戒道路標識。 ここでは、キタキツネ。場所が変わると
標識の図柄はエゾシカや牛横断注意に変わります。標高377mの日和山は、登別温泉のすぐ北側に位置する。頂から水蒸気を盛んに
噴出している活火山です。 標高は高くないが付近一帯には、高山植物のエゾイソソツツジやガンコウランの
群生地。今の時期は、エゾイソソツツジが満開を迎えています。
この時期、倶多楽湖~登別温泉に通じる道は、新緑のみどりが眩しい中を行く樹海
道路です。道沿いの藪に咲くタニウツギ。薄桃色の花と紅色の蕾が新緑を背景に咲き誇って
います。