11月も間もなく中旬。このところの陽気は立冬を過ぎたのに、初冬と晩秋が混沌として
いる。今日も朝から、穏やかな空が広がる絵鞆半島の遅い秋景色を並べてみました。
室蘭八景の一つ、マスイチのからの眺望です。前方には太平洋の大海原、水平線が長く弧
を引く。一方、マスイチ一帯は道内有数の渡り鳥の中継地。野鳥の大好物、ガマズミやツルウ
メモドキが、実をたわわに付けて景色に華を添えています。
マスイチの展望台から僅か300mほど離れた場所にあるローソク岩です。噴火湾を隔て
て遥か37Km離れた渡島半島まで、晩秋の太陽光が海面を照らし出しました。右側の海面か
らそそり立つ断崖絶壁は海抜150mのボンズ山。この岩山は道内有数のハヤブサの営巣地、
バードウオッチャーのハヤブサの撮影ポイントです。
絵鞆半島の東西を貫くように観光道路が走る。道路の両脇を鬱蒼と樹木が生い茂る。
先日の雨と風で、殆ど葉を散らしましたが道沿いの木々の紅葉風景です。
観光道路の両側は、手付かずの雑木林に囲まれる。秋の初め頃までは生い茂る樹木に
視界が遮られていた。この時期になると、葉を散らした木々の間から町並みや港の風景が透
けるように見え隠れします。
絵鞆半島は、内側に市街地、外側は太平洋の大海原と高さ100mほどの断崖絶壁の景勝地
が連なる 特徴的な地形の場所です。 カンボク(肝木)の赤く熟した実とヤマブドウ(山葡萄)の紅葉した葉が、陽射しを受けて
道沿いの林を鮮やかに彩っています。 絵鞆岬は絵鞆半島の最西端、岬の前方には噴火湾が広がる。さらに、右奥、室蘭港の
入口に大黒島が浮かぶ。その遥か後方に 有珠山、昭和新山や羊蹄山などの眺望が開ける。
絵鞆岬は、室蘭八景の一つ 市内を代表的な景観地です。