2日間、海と陸の間を漂っていた海霧は遠く離れる。清々しい潮風が流れるマスイチ浜の
外海展望台からの光景です。
左側に追直漁港、足元には高さ80メートルほどの断崖が海からそそり立つ。さらに、大海原
の彼方には、対岸の渡島半島の山並が広がる。マスイチ浜は、国が指定する名勝地です。
マスイチ浜の直ぐ西側に位置するのローソク岩です。右の標高154mのボンズ山の断崖
に、ヤマツツジが花を咲かせています。 断崖の稜線に薄っすらと赤色が確認できるでしょうか。展望台からは約200メートルほど
離れ、人が全く近寄れない場所でヤマツツジが今を盛りと花を咲かせています。 ローソク岩の駐車場の傍の藪の中、リンゴの仲間のズミが紅色の蕾を膨らませています。
さらに、ローソク岩の西側に、室蘭八景の一つ銀屏風が有る。海原をV字形に切り開くよう
に、海面から高さ100m程の断崖絶壁がそそり立つ。この白っぽい凝灰岩の崖が夕日を受ける
と銀色に見える事から銀屏風と呼ばれています。今、この断崖絶壁でも、ヤマツツジが紅色の花
を咲かせています。 この断崖ではセンダイハギ(千代萩)も岩にしがみ付きながら、輝くような黄色い花を咲か
せている。
ズームを利かせて見るが、まったく土らしいものは無い。海岸地帯が自生地であるが、この厳
しい環境下で毎年この時期になると花を咲かせる。生命力の逞しさを見せてくれる植物です。
絵鞆半島の景勝地を巡る測量山観光道路は、舗装とダートの尾根伝いの道。この時期は
新緑のアーチの中を潜るように行く。道沿いでは、コンロンソウが清爽な花を咲かせています。