好天の元、室蘭岳の裾野に点在する広大な牧草地で、今年初めての牧草の刈取り作業が一斉に行わ
れています。この場所は、「牧草地の中の一本桜」で全国的に有名になった牧草地です。
牧草地では、1本の樹木が佇む光景をよく見かけます。この牧草地でも一本のエゾヤマザクラが佇む。
毎年、桜の季節には素晴らしい景観を見せてくれます。
一方、牧草刈り時には障害物、樹木を傷めないため機械刈りはこの程度、あとは人力で牧草の刈り取り
作業が行われます。
大型の刈り取り機械が唸りを上げて、牧草地内を縦横無尽に動き廻り牧草を刈り取ります。
牧草地の道端の草むらで、セイヨウミヤコグサ(西洋都草)が鮮やかな蝶形の花を咲かせています。
名前の通り元々はヨーロッパが原産地、今では全国的に分布する帰化植物です。
刈取り作業の2番手は大型機械テッター。トラックターに牽引された攪拌機が土ぼこりを舞い上げながら、
刈り取られた牧草を、散らすように撹拌・広げながら天日干しを行います。
乾燥した牧草は大型機械で牧草ロールに成型される。直径は約1.5m、重量250㎏ほどの牧草ロー
ルは、専用の運搬機でトラックに搭載され、別の場所に運ばれビニールでラッピングされます。牧草刈りは、
夏から秋にかけての風物詩です。