朝から冬の青空が広がりました。エゾリスが住む森の後方の丘には、広大な牧草地帯が広がっています。
このところの朝晩の冷え込みで、すっかり周辺の景色が冬枯れ色に変わりました。
エゾリスが生息する森の中に、梢の高さ20mを越えるヤチダモの大木が自生しています。幹や太い枝の
樹洞は、エゾリスたちの絶好な居住場所です。
エゾリスの体長は約25センチ、さらに長い尾は20センチほど。樹上で俊敏に動き回る小さなリスです。
エゾリスは冬眠はしません。これから訪れてくる厳しい冬を越すためでしょうか、食欲が大変旺盛です。
ヤチダモの大木の株元の樹洞には、オニグルミがたくさん。
エゾリスが集めたものではありません。公園を管理されている方々から、これから冬を越すエゾリスへ
の贈りものです。
好物のオニグルミは殻が厚く固い。さらに、中の実を取り出すのが困難。エゾリスは、ものともせずに殻
を強靭な前歯で噛み砕きます。森の中に、殻を砕く乾いた音が響き渡ります。
食べていたオニグルミが落下、地上の草むらをジーッと見つめる。エゾリスは、警戒心がとても
強い野生動物ですが、都度、愛らしいしぐさを見せてくれます。