灯台の後方147mの高さに、海に迫り出すように展望台が設置されている。眼下には、断 崖
の上に佇む白亜の地球岬灯台とエメラルドグリーの海面を見下ろす。一方、遥か遠くに目を向け
ると、水平線が 弧を描くように長く広がります。
岬の景観は「日本の灯台50選」や「北海道の自然100選」。さらに、「あなたが選ぶ北海道の
景勝地」などに選ばれている。市内や道内は元より、全国的に名を馳せる景勝地です。
展望台の駐車場の直ぐ傍、広大な自然林の中に「地球岬緑地散策路」があります。数々の
山野草や多くの野鳥に出逢えるフィールドです。
散策路の両側には多くの山野草が自生しています。今の時期は、ニリンソウ(二輪草)が道
の両側を縁取るように咲き誇っています。
散策路の傍の土手で、フチゲオオバキスミレが花の盛りを迎えています。
地球岬はフチゲオオバキスミレの自生地です。葉の大きさや花色は、身近に見るスミレとは大き
く異なります。
スミレサイシン(菫細辛)は、国内に自生するスミレの仲間では、最も大きな花や葉を付ける
スミレです。
ミドリニリンソウが花を咲かせています。純白な花を咲かせるニリンソウの群落の中で、株を
見つけるのはとても困難です。
エゾノエンゴサク(蝦夷延胡索)とエンレイソウ(延歳草)。
市内の他の自生地では、花の時期は過ぎる。この場所は、海から吹き上げて来る冷たい風の
影響でしょうか、今の時季になっても瑞々しい花を咲かせています。