今日からカレンダーは9月。先月の天候不順を払拭するかのような、清々しい陽気の朝を迎え
ました。この場所は、室蘭岳の裾野に広がる広大な牧草地帯。風はピタッと吹き止まる静寂さの
なか。時折、野鳥のさえずりだけが牧草地に響き渡ります。
オオマツヨイグサ(大待宵草)が、朝日に照らされながら花を咲かせています。
オオマツヨイグサは、明治時代に北米から渡来した帰化植物。柔らかな花の風合いが、どこか和
の雰囲気をかもしだす。「ツキミソウ」や「宵待草」などと、本来の花名と取り違えたイメージ
で呼ばれる野花です。
エゾノコンギク(蝦夷野紺菊)。素朴で可憐な花を咲かせています。花は淡紫色や淡青紫色。
元々は 本州以南に自生する野紺菊の北海道版。エゾノコンギクは我国固有種の野菊です。
間もなくしますと、帰化植物の ユウゼンギクやネバリギクなどのキク科の野花が花を咲かせ
始めます。