台風8号の影響で 空を覆っていた雲も去り、午後から夏の清々しい空が広がりました。噴火湾の洋上
を渡って来る南からの暖かく湿り気を帯びた大気が、海霧となって港内に流れ込ん来ました。カメラアング
ルは、室蘭市祝津展望公園からの眺望です。
画面の中央の島影は、港の入口に浮かぶ標高35mの大黒島です。海霧の高さは海面から20mほど。
左側の噴火湾から、南西の緩やかな風に運ばれ室蘭港に押し寄せて来ます。
祝津展望公園の登坂路の道脇の藪の中で、ハマフウロ(浜風露)とエゾノキリンソウ。(蝦夷麒麟草)が
花を咲かせています。
ハマフウロとエゾフウロは良く似ています。せめての区別は、花びらの付け根が重なっているかいないか
です。ハマフウロは、海岸近くの草薮に自生する可憐なフウロソウです。
一方、エゾノキリンソウの自生地は道内は元より本州から四国。草名に蝦夷と付くのは道内に多く自生し
ているからのようです。小さな黄色の星形の花と葉の縁のギザギザ(鋸歯)が特徴的な野花です。
対岸の高台から、港内に蓋をしたかのように漂う海霧の光景です。海霧は当地の夏の風物詩です。