今日の朝は、空も海にも透明感が漂う。風も吹きどまり、この時間帯の気温は11℃。近ごろ
稀に見る穏やかな 港の朝景色です。 埠頭の対岸には、港を挟むように絵鞆半島が横たわる。室蘭港が天然の良港と名高いのは、
外洋と隔てる 、この半島が大きく関わっています。
沖合に停泊していた超大型の鉱石運搬船が、4隻のタッグボートに導かれ入港してきました。
遠方に見える山は、37kmほど離れた対岸の渡島半島に君臨する蝦夷駒ヶ岳です。
今日の朝は、空も海にも透明感が漂う。風も吹きどまり、この時間帯の気温は11℃。近ごろ
稀に見る穏やかな 港の朝景色です。 埠頭の対岸には、港を挟むように絵鞆半島が横たわる。室蘭港が天然の良港と名高いのは、
外洋と隔てる 、この半島が大きく関わっています。
沖合に停泊していた超大型の鉱石運搬船が、4隻のタッグボートに導かれ入港してきました。
遠方に見える山は、37kmほど離れた対岸の渡島半島に君臨する蝦夷駒ヶ岳です。
このところ、陽射しはあるがスッキリとしない天候が続いていました。今日は早朝から一転、
爽やかな5月の空が広がりました。
牧草地を縁取る雑木林の中。木々が、一斉に若葉を萌え立たせる新緑の季節を迎える。
今年も、シラネアオイが花を咲かせ始めました。自生地は、本州中部以北から道内の林の中
など。主な花色は薄い紅紫。ただし、これは花弁ではなく萼に色がついたものです。
埠頭の朝は早い。この時間になると、港湾関係の大型車両や船舶が周辺にエンジン音を轟
かせ始める。港の一日の始まりです。
港の沖合には噴火湾の大海原が広がる。周辺の海域は、道内で屈指のホタテ貝の養殖場
です。朝の漁を終え、ホタテ貝を満載した漁船が全速力で漁港に戻る。
港を後に、標高100mほどの丘の上に広がる牧草地に立ち寄る。近ごろの陽気で牧草地は、
深緑色の世界に変貌しました。
周辺を歩いていると、数種類の野鳥のさえずりが聞こえてきます。姿をとらえる事は容易では
ありませんが、ようやくカメラに撮り込んだアオジです。
牧草地の脇の雑木林の中で、タチツボスミレが花を咲かせています。ごく普通に、野山で見
かけるスミレです。一方、よく目を凝らしてみると、それなりに存在感を漂わせています。
灯台の後方147mの高さに、海に迫り出すように展望台が設置されている。眼下には、断 崖
の上に佇む白亜の地球岬灯台とエメラルドグリーの海面を見下ろす。一方、遥か遠くに目を向け
ると、水平線が 弧を描くように長く広がります。
岬の景観は「日本の灯台50選」や「北海道の自然100選」。さらに、「あなたが選ぶ北海道の
景勝地」などに選ばれている。市内や道内は元より、全国的に名を馳せる景勝地です。
展望台の駐車場の直ぐ傍、広大な自然林の中に「地球岬緑地散策路」があります。数々の
山野草や多くの野鳥に出逢えるフィールドです。
散策路の両側には多くの山野草が自生しています。今の時期は、ニリンソウ(二輪草)が道
の両側を縁取るように咲き誇っています。
散策路の傍の土手で、フチゲオオバキスミレが花の盛りを迎えています。
地球岬はフチゲオオバキスミレの自生地です。葉の大きさや花色は、身近に見るスミレとは大き
く異なります。
スミレサイシン(菫細辛)は、国内に自生するスミレの仲間では、最も大きな花や葉を付ける
スミレです。
ミドリニリンソウが花を咲かせています。純白な花を咲かせるニリンソウの群落の中で、株を
見つけるのはとても困難です。
エゾノエンゴサク(蝦夷延胡索)とエンレイソウ(延歳草)。
市内の他の自生地では、花の時期は過ぎる。この場所は、海から吹き上げて来る冷たい風の
影響でしょうか、今の時季になっても瑞々しい花を咲かせています。
室蘭岳の裾野に広がる牧草地に佇む、一本のエゾヤマザクラ(蝦夷山桜)。今年も5月の爽
やかな風に、枝をなびかせ花を咲かせています。この場に立つと、桜の薄紅色と牧草の若葉と
のコントラストが、目に清々しく映り込んできます。
昨日は8分咲き、今日は一挙に満開となりました。エゾヤマザクラは、薄紅色の花を咲かせ
る事から、別名では ベニヤマザクラ(紅山桜)とも呼ばれています。
推定樹齢は100年ほど。樹高は10m、5本の幹を束ねた根回りは4.7m。永い歳月、厳し
い風雪に耐えてきた風格を漂わせるエゾヤマザクラです。