たしか小学校二年生の頃です。
学校の帰り道、「ワタシは魔法使いになろう。」と、なぜか真面目につよく心に想った日がありました。
その言葉にうなづいてくれたのは緑に萌えるやさしい表情の山々でした。
それから足元のころころしている石たちにだけ聞こえるように、そっとつぶやいたりしました。
それきり思い出すこともなく過ごし、30代になると何かを忘れてるような気持ちがうっすらとするようになりました。
母親になってそれまでの固定観念がやわらかにほどけてゆくなかで、
さらには自然農や漢方医学を学ぶことが楽しくて目を輝かせながら過ごしているうちに、
「おかあさんは、なんだか魔女みたいなことばっかりしているよね~。」と三人の子どもたちに言われるようになりました。
ある日、土鍋でぐつぐつと生薬を煎じながら「魔女の宅急便のキキちゃんのお母さんみたいだよね~」と三人に冗談を返しながら、
あっ、そうだった、ワタシは魔法使いになりたかったんだ・・と、あの帰り道のことがふいになつかしく思い出されました。
つながっているんだワタシはワタシに。 忘れていても・・・。
それまでのことを振り返ると、すべて想い願ったように生きてきたのだと気づかされます。
そして、「すごいなぁ・・ちゃんとやってるじゃない」と、じんわりとうれしい気持ちが広がりました。
ところで、ちゃんとやってる・・って何を、と思われるでしょうね。
それは特別なことではなく、ささやかな日常にたくさんの光を感じること・・・。
テレパシーや直感を楽しんだり、人と違うことが平気だったり・・・・、
そんなことやあんなこと、いろいろなことで子どもたちにはそう見えたのでしょう。
それも楽しいことの一つ一つですが、ワタシが心からうれしい~!と思ったのは・・、
素晴らしい方々との出会いに恵まれるなかで、この地球や宇宙の本質にふれた時、魂からのよろこびを感じられる自分に対してです。
さらに時が流れた今、深い深い眠りの魔法を解いて、本当のしあわせにつながる答えを出せること、
それができるようになってはじめて子どものころの夢に近づける・・・・、と思っています。
もちろん小学二年生の頃は、魔法使いサリーちゃんにただあこがれていただけの可能性大なんですけれど、
ワタシの潜在意識は、ほらほらこっちですよ!と、忘れずにいてくれたのです・・・。
今日はそのことに気がついたので、ちょっとうれしくなって書いてみました。
こんな時には誰に感謝をしたらいいのでしょうか・・・・。
きっと「すべてにありがとう」ですね。