クアトロ・シェフ「三年目のクアトロぐらい多めにみろよ」
魚市場「ひらきなおるその態度が気に入らないのよ」
結局は、魚市場のご好意をいただいて甘エビだ何だと多めにしてもらったクアトロのシェフであります。今日のクアトロはパルミジャーノだけではありません。魚も充実しております。桜色の花鯛も三年目のクアトロを祝うかのようです。
関東では花鯛と呼びますが関西では血鯛と呼ぶようです。エラのところに鬱血したような印があるためだとか。やはり江戸っ子は縁起の良い花鯛の呼び名の方ががよろしいようです。また鮨屋ではこの花鯛を桜鯛とも呼んだりします。春先に真鯛が産卵のために沿岸に近寄ってきたものはきれいな桜色をしていて、こちらも桜鯛と呼ぶようです。真鯛と花鯛(血鯛)は別の種類ですが、どちらにしても春先は特別に美味しいようです。寒い冬を越して産卵を控えた鯛たちは身が絞まってなおかつ充分に脂が乗っているのです。
「馬鹿云ってんじゃないよ」
花鯛だ桜鯛だ真鯛だ血鯛だと何が何だかわからなくなったようです。
※本日の魚料理
青森産カサゴ、三陸産ホウボウ、香川産カンパチ、銚子産桜鯛(花鯛)、天津小湊産メダイ、三陸産サヨリ、北海道産甘エビ、青森産ホッキ貝