ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

ピッツァの楽しみ その2

2010年04月06日 | 食の話

Photo クアトロの父が早業でカットして三角形になったピッツァをチーズが流れないように二つに折って口へ運ぶ。このときにピッツァの生地がバリッと折れるのは好ましくない。かといってふとんのようにフワフワした生地もどうかと思う。薄からず厚からずといった生地をクアトロは目指しているが、そのくらいが小麦粉本来の美味しさが味わえるというものだ。
トッピングもなるべくシンプルなピッツァが良い。具が多すぎてピッツァ生地がその重量に耐えきれないようなものは好ましくない。
三角形を二つに折ったピッツァを口に運ぶ。そのとたんに、溶けたチーズのあまーい香りが鼻孔をくすぐる。いよいよピッツァの悦楽の瞬間である。「ハフ、ハフ」と云いながら溶けたチーズの熱さに耐え、むさぼるように食べる。
すると、手にはピッツァの端の部分が残る。持ちやすくするために、ここにはチーズやトッピングを乗せない訳ではない。この端の部分こそが、ピッツァの命だ。ピッツァ生地の旨さ、小麦粉の旨さを味わってもらうために、ここにはあえてなにも乗せていないのだ。ここを残してしまったら、それこそ末代までの恥(注1)である。
カットされた一枚の三角形のピッツァだけで、色々に楽しめるものだ。
おっと、ワインを飲むのを忘れていた。

(注1)あくまでも筆者の個人的見解である。

コメント (1)
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