「春がどこかへ行ってしまった」
なんとも気まぐれな春だ。
そして今日は冷たい雨が降っている。
雨の中、クアトロに来店したお客様は入り口の傘立てに傘を挿そうとすると、そこにクローバーの鉢が置かれていることに気づくことだろう。
三つ葉のクローバーはキリスト教では、希望と信仰と愛情を意味するという。
四つ葉のクローバーは十字架やマルタ十字の形に似ていることからか、四つ目の葉に幸運をもたらす意味があるという。
ちなみに五つ葉は金銭上の幸運。
六つ葉は地位・名声の幸運。
七つ葉は最大の幸運を意味すると言われている。
クアトロのクローバーの鉢には四つ葉や五つ葉までがある。
きっと幸運はクアトロの店内にあると思われます。
「春が二階から落ちてきた」
伊坂幸太郎の“重力ピエロ”の書き出しではないが、唐突に春がやってきたようなこの水曜日。
特別な用事もなく近所の川縁を散策する。
背中に春の日差しを受ける。
背中がポカホカと暖かい。いや、熱い。
この陽気なのに黒いセーターを着ていたクアトロの父だ。
さすがにセーターも脱いで歩き続けると、小枝に止まっているカワセミに遭遇する。
カワセミの背中は瑠璃色に輝いている。
カワセミは間もなく水面にダイビングをした。
見事に餌を咥えたカワセミ。
そして、水面を滑降していくカワセミ。
とても平和なひとときだった。
映画ならば、こういう時に流れるバックミュージックは何が良いだろうか。
“パセリ、セージ、ローズマリーにタイム”ハーブの名前がリフレインされるあの名曲などはどうだろうか。
ハーブに平和を象徴させて歌った名曲の名前はさて何でしょう。
正解はクアトロで。