ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

新・チーズの物語~皇帝になった気分のチーズ

2023年03月26日 | チーズの話

日本の桜の季節になると登場するのがフランスはコルシカ島のチーズ“ブラン・デュ・マキ”。
コルシカ島はかのナポレオンの故郷だ。
そして、このチーズは羊乳から作られまわりをローズマリーなどのハーブで覆っている。
羊は春に出産するので、羊乳のチーズは春が旬になる。
見た目はとても田舎っぽいチーズだ。
熟成が進み、全体が絞まってくると食べ頃。
まわりのハーブは外して、中身のチーズを食べる。
ハーブの香りと羊乳の深い旨味と甘み、その余韻を楽しみながら、しっかりとした赤ワインを飲む。
このチーズと赤ワインの楽しみを知ってしまうと、皇帝になった気分だ。

※本日の夜、お料理のラストオーダー、最終入店は20時30分
 アルコール類、ドリンク、デザートのラストオーダーは21時
 閉店は、21時30分とさせていただきます。

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新・チーズの物語~陰謀と策略が見えるチーズ

2023年03月25日 | チーズの話

ナポレオンがエジプト遠征に失敗し、パリに帰る途中、ロワーヌにあるヴァランセ城に立ち寄る。
そこで、出されたロワーヌ名産の山羊乳のチーズがピラミッド型だった。
エジプト遠征に失敗した腹いせに、そのピラミッド型のチーズの頭の部分を切り落とさせたと云う言い伝えのあるのが“ヴァランセ”と云う四角錐のチーズ。
しかし、型崩れしやすい山羊乳のチーズには四角錐の方が適している訳で、ナポレオンの怒りを買ったと云うのは信憑性がない。
しかも、この城の持ち主がその時代の名外交官のタレーラン。
彼が、ナポレオンの器量の小ささを誇示し、しかも地元のチーズの宣伝に使った寓話かもしれない。
いかにもタレーランらしい、陰謀と策略が見えるチーズだ。
クアトロでワインと共にこのヴァランセを食べながら、この謎を解き明かしてみようと説く豊四季のタレーランことクアトロの父である。

※本日の夜、お料理のラストオーダー、最終入店は20時30分
 アルコール類、ドリンク、デザートのラストオーダーは21時
 閉店は、21時30分とさせていただきます。

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新・チーズの物語~通好みの刺激的チーズ

2023年03月24日 | チーズの話

ブルーチーズと云えばフランス産のロックフォールが有名である。
世界三大ブルーのひとつと呼んだり、このチーズには貴腐ワインで有名なソーテルヌが合うとか、ブルゴーニュの高級ワイン・シャンベルタンが最高だとか云う。
高価なワインがこのチーズにはふさわしいのだと云うことである。
この辺はフランス人の商売上手なところ。
さらに、ロックフォールの誕生秘話も用意されている。
その昔、ロックフォール村の洞窟で休んでいた青年が美しい娘を見つけると、食べかけのチーズとパンを置いて、その娘の尻を追いかけてしまった。
数ヶ月後、その青年が洞窟に戻るとチーズもパンも青カビで覆われている。
しかし、そのチーズを食べてみるととても美味しかったという話だ。
洞窟が青カビチーズの熟成に向いていること、現在でも洞窟内でパンに付いた青カビを培養してチーズに植えつけていること、青年のほのぼのとした情景などを上手に話に盛り込んではいるが、カビの生えたチーズを食べたその青年の気持ちはちょっと分からない。
その点、スペイン人は商売が下手というか、興味を持っていないように思える。
クアトロに入荷したスペイン産ブルーチーズ、カブラレスなどは、とても個性的である。
季節に応じて羊乳と山羊乳と牛乳のブレンドを変え、洞窟内でじっくりと熟成させ、青カビはロックフォールのように人為的に植えつけたりしないで自然発生にまかせる。
出来上がったカブラレスというブルーチーズの味わいはかなり刺激的である。
それこそ、高価なワインにもふさわしい個性である。
それでも、このチーズは大量生産もされず、誕生秘話もなく、高級ワインとの浮いた話もない。
通好みのブルーチーズと呼ばれるにとどまる。
WBCロスで刺激が欲しいあなたに、おすすめのチーズです。

※スタッフ体調不良のため、本日のクアトロは臨時休業させていただきました。

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ワインバーの侍クアトロの父

2023年03月23日 | ワインの話

クアトロの連休に、知り合いのワインバーへ出かけたクアトロの父。
せっかくのワインバーだから、ボルドーとかブルゴーニュとかの偉大なワインを飲んでしまおうか。
「憧れるのをやめましょう。憧れてしまったら、超えられない。憧れを捨てて、飲むことだけ考えましょう」。クアトロの父には明確な意図があった。
「僕らは知らず知らずのうちにフランスのワインにかなりリスペクトを持ってますし、尊敬のまなざしが、弱気な気持ちに変わることが多々ある。今日1日だけはそういう気持ちを忘れて、対等な立場で、無名名なワインも楽しみたいと思ってました」
「ポルトガルの三大白ブドウ品種のブレンドワイン、チリのカベルネなど美味しかった」
ワインは名前だけで飲んではいけないと、確信するクアトロの父。
最近だと、クアトロのルーことフランスルーションのワインとかもそうだ。
明日からも、憧れを超えるワインを探す侍クアトロの父だ。

※昨日、今日、クアトロは勝手ながら連休させていただきました。

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甘辛二刀流のクアトロの父

2023年03月22日 | 個人的な話

“散歩の達人”最新号にクアトロが紹介されている。
柏・流山・野田の地産地消を楽しむ散歩には、クアトロにもお立ち寄りください。
今日は、クアトロの休日にクアトロ夫婦は隅田川のお花見散歩。
まずは、3年ぶりに訪れた浅草の立ち食い鮨で、冷酒をいただきながら、侍ジャパンの世界一を祝う。
そして、7分咲きの隅田川河川敷の桜をながめながら、東武線の架線下の遊歩道を渡り、新しい店舗をのぞきながらスカイツリーに向かう。
スカイツリーでは、イチゴのプリンアラモードを食べる、甘辛二刀流のクアトロの父だ。

※今日、明日、クアトロは勝手ながら連休させていただきます。

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