昨日に続いて植木の植え込み作業を一日がかりで行った。
鹿児島紅梅の紅色は濃い桃色、紅に近いピンクで小さな花が可愛い。
枝ぶりが梅らしいし、とても可憐なので、どこからも見える中央に
植えた。
ダイニングからも縁側からも見えるし、外から帰ってきたときに一番に
目に入るので、春の来客のおもてなしにグー(エドはるみ風に)。
ヤマボウシは一段高くなった場所、今は広場みたいになっている芝を
植えている一角の中央にシンボルツリーのように植えた。
一番姿のよいのを選んで。
緑が茂る頃、白い花が緑に映えるヤマボウシ。
前から自生していたのは川べりなので家の中からは見えない。
今度は紅梅同様にどこからも見えるようにした。
根を包んだ布ごと植えるといいとTさんが言われたそうなので、大きめの
穴を堀り肥料を混ぜた黒土を入れ、ヤマボウシの根をそっと降ろす。
すごく重いのが見ていてわかるので、カメが持ち上げている脇から手を
出して、おっちょこちょいのうさこは手にちょっと怪我を。
手は商売道具なのに、アホである。
(でももう腫れも引いたので、こうしてキーボードを叩けます)
カメはといえば、手伝いにもならんし心配事をふやすだけのうさぎと昼寝
しにきたシマコを横目に、無言で働いておりました。
N君たちの仕事はたぶん、残っていないでしょう。
冬来たりなば春遠からじ、となんとなしに口に出して言う。
冬が去ったということが、粉雪が舞っていてもわかるのだ。
冷たい風だけど、その冷たさが冬とは違って、一瞬に春の息吹を感じる。
雪の下から重なり積もっていた枯れ葉が現れ、その下には守られるように
新しい芽が、その小さな柔らかな顔をのぞかせる。
春の大風で枯れ葉が乾き吹き飛ばされるのを、じっと待っているのだ。
もういいと、御用済みだと、枯れ葉を押しのけたりしない。
「自然は集合意識で動いてて、人のような勝手をしないのね」
「そうさ、うまくできているし、うまくやるのさ、みんなして」
「ああ、それを邪魔してるんだね、こっちの方が‥」
この場所に融けていられるようになれるかな、なりたいなと、
腫れた手をじっとみるなり。