想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

笑いながら走ると

2009-03-10 15:10:04 | Weblog
   笑いながら走ると、こんな顔になります。

   演劇というものをどう楽しめばいいのかわからない
   時がしばしばあります。
   途中で席を立つのも失礼だと思うので覚悟して行く
   のではありますがそれでも帰りたくなるときは、
どうにか楽しみを探そうと懸命に努力します。
   演劇を見ているわたしが観客を演じるの構図です。

   日常生活は演劇である。
   そんなこともふと思います。
   一人暮らしをしていれば、好き放題、勝手気ままかも
   しれませんが、自分以外の誰かがいればそうも行きません。
   笑顔を作ったり、場をなごませたり、できるだけ居やすい
   ようにします。
   もう一人の「私」がそれを客観的に見ている。
   その「私」が演出家と舞台監督です。

   演じるというとわざとらしのはダメじゃない?と思うかも
   しれないけど、本当に見ていられる演劇はわざとらしくは
   ない本気でその役柄になりきっているものです。
   日常生活もほんとうにやさしくいようとすることや
   楽しく明るくいようとすることで変わっていきます。

   本心でなければ嘘くさく半端で結局、あいまいな『私』が
   そこに現れます。
   創りだそうという意志は舞台も生活もそう変わりはないの
   ではないか。そんな気がします。

   舞台は仕事だが、生活は生活だ、という考えからちょっと
   発想を変えてみると、どんな人にもオーディエンスはいて
   どこかに視線があり、歓声が声援が批判の声があるのだと
   思ったりします。

   親分の、わたしを楽しませようとする目の輝きを見て
   わたしもそうだ、そうだ、ととたんに楽しいモードに切り
   変えるのです。

   彼は我が家の名優です。
   地上に不条理の悲しみが溢れるときも
   荒んで魂を忘れてしまいそうなときも
   人は生きていかねばならないので。


      

    
コメント
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