信州で普通に見られるそばの花は白色ですが、伊那に『高嶺ルビー』と名付けられて
谷間のかなり広範囲に栽培されている赤いそばの花が
丁度今、満開の時期を迎えています。
やまふところの畑一面がピンク一色に染まり、それは見事です。
ヒマラヤの標高3800メートル高地で栽培されている赤そばを、日本に持ち帰り
何度となく品種改良して今日に至っているそうです。
赤蕎麦畑からは、遠く伊那の町を望め、
さらにその彼方には南アルプスの山並みが連なっており、
この時期は普段より一層風光明媚に感じます。
ふれあい市場のその名も「留美庵」と名付けられたお蕎麦屋さんで
この赤蕎麦で打ったお蕎麦が食べられます。
普通の「白い花の蕎麦」と「赤い花の蕎麦」と両方注文してみますと、
ほんのわずかですが赤い花のそば粉で打った蕎麦は、ほんのりピンクが感じられます。
お味のほうも心なしか美味でした。
雄大なヒマラヤのスロープでも、この赤蕎麦が栽培されているそうですが、
蕎麦の実は収穫されて粉に引くまでは同じで、
ヒマラヤ地方ではクレープ状に薄く焼いて
香りのあるハーブ等の野菜やチーズを巻いて食べると聞きました。
収穫の時期は涼風立ち、さわやかこの上ない日本の気候に似ているのでしょうか?