松本に老舗のお菓子やさんがあります。
今年の立春に北アルプスの常念岳を見上げる安曇野の一角に
お菓子の製造工場を併設した店舗と簡易な喫茶室をオープンされました。
造ったばかりのケーキや生菓子を製造してから短時間で買えたり味わえる優れたお店です。
私の年代は身だしなみで親から茶道を習わされました。
「練りきり」は日本独特の季節を表現した美しいお菓子であると
茶席でお菓子に出会う度感心いたします。
随分馴染んで来たお菓子ですが「口どけ」と言われる一口、
口に入れたときの口中でとろけるお菓子の美味しさと、
季節を表現した美しさが一致するお菓子には本場の京都でも
そう沢山は出会えないと思うのですが・・・
常念の伏流水で工夫を凝らして造られている開運堂の生菓子には納得しますヨ。
和菓子のセットも用意されています。
適温で丁寧に入れて下さるお煎茶がおすすめです。
全て基本だと思うのですが、常念の伏流水も重要なポイントである事には間違いありません。
お菓子の周りのグリーンの部分は「きんとん」ですが、
栗の実はチャンと栗に似せた材料で細心の気を配り造られています。
四季を通じて一寸一休みさせて頂く、心憎い、楽しみな場所です。
と同時に、お菓子は生きていると実感させられます。
しっとりした美味しさは製造して間もないものが最高だと思います。