空前の寒天ブームが去って1年余り・・・
自然の厳しい冬の気温と乾燥を利用して100%人力で作られる地元の寒天は
うなぎ昇りの需要についていかれず 一時期角寒天は市場から姿を消してしまいました
ブームが去り 今年は在庫が多くあり 生産を見合わせたところもあると地元紙が報じていましたが
先日 八ヶ岳を望む茅野市の郊外を通りましたら
昔ながらの製法で「生寒天」を寒ざらししている光景が見られました
角寒天は海草の天草を煮溶かし そのエキスを棒状に流し込み
固まった状態になった「生寒天」を真冬の外気で寒晒し
凍らせては昼間の気温の緩みで融けた表面の水分を蒸発させる事を何日も繰り返して
黄土色の「生寒天」は ご覧の様な完璧に乾燥した真っ白な角寒天に仕上がります
角寒天は1本に500㏄の水を加えて煮溶かし 砂糖や好みでエッセンス等を加えて型に流し込み
荒熱が抜けたところでレモン汁を絞って混ぜ合わせると美味しいデザーとになります
寒天は酸に弱く最初から酸味を加えるとしっかり凝固しなくなりますので注意が必要です
粉寒天と違う点は何といっても歯触り!
しっかりとした歯ごたえのデザートは根強い人気で 冠婚葬祭は勿論 機会あるごとに
諏訪地方では今でも寒天料理が食卓を飾ります
角寒天の製造が始まるこの時期だけ黄土色の「生寒天」が販売されます
「生寒天」は海草の香りがきつく独特の食感ですが 地元では色々工夫して食されています
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角寒天の製法は以前ご紹介している 冬の寒さと乾燥を利用した地場産業である氷餅の作り方と全く同じです
★ このスライドショウはnon-nonさんのソースをお借りしています