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<1. 夏の土用蕎麦(幻の寒晒し蕎麦)> |
昨日は土用の丑の日でしたネ
土用と言えば「うなぎ」が定番ですが 信州諏訪地方には「夏の土用蕎麦」があります
この土用蕎麦は 江戸時代には諏訪・高島藩から将軍家に献上されていた蕎麦です
3年前に蕎麦産業推進会が中心になって諏訪地域の気候風土を利用して作った
この幻の土用蕎麦の再現に努められました
秋に収穫した八ヶ岳高原原産の蕎麦米(玄そば)を
大寒の時期に10日間清流に浸した後引き上げて寒風に晒し
緩慢・凍結・乾燥を約30日間繰り返し出来上がった蕎麦を
夏まで土蔵で保管しておく(一定の温度で)特別な蕎麦です
その蕎麦を土用にそば粉にして蕎麦を打ち味わうと言った趣向です
大寒の時期に晒す事で雑味が抜け 舌触りがなめらかになり
モチモチした食感と甘みが生まれ 最高級の土用蕎麦になります
信州大学の教授による研究では 寒晒しすることで肝機能・腎機能の改善効果のある
「ギャバ」という成分が普通の蕎麦の2.7倍も多く含まれている事が立証されました
蓼科高原の美味しいと定評のあるお蕎麦屋さんに今年こそは土用蕎麦を賞味してみようと
お昼過ぎの空いていると思われる時間帯狙いで立ち寄ったのですが・・・
同じ思惑の遠くから出かけて来た人々の長蛇の行列で45分待ち・・・
かなり待ち疲れましたが無事 念願の試食をすることが出来ました
普段食し慣れている蕎麦より色は少し白く 確かに甘実が感じられ歯触りは優しく感じました
しっかりした歯触りの素朴な本来の蕎麦と比較してどちらが美味かと問われれば・・・
好みの問題としか答え様がありません・・・
この土用蕎麦を食せるのは蓼科高原方面の限定12店に限られていますが
7月いっぱい食べられます(数に限定あり)
ポスターに挿入されていた興味ある寒晒し蕎麦の再現作業の写真をご紹介してみます
画像をクリックしてご覧ください
☆ このスライドショウのソースはsakuraさんからお借りしています