★10月のバラ★

諏訪湖周辺の四季を中心に紹介しているブログです。

緑響く

2020-05-31 06:44:54 | 思いつくまま

蓼科山の全景

 

 

何度となく訪れている奥蓼科に在る御射鹿池(ミシャカイケ)です。

奥蓼科の湯道街道沿いに在る御射鹿池は農業用水の溜池ですが

池に写り込む周囲の木々の美しさに心打たれた東山魁夷画伯が

「緑響く」のモチーフとして選び

池の右から左に向かって白い馬を幻想的に描かれた作品から

この場所は爆発的に有名になりました。

 

 

現在はカラマツと白樺の新緑に囲まれ、まさにテーマーの「緑響く」そのものです。

「御射鹿池」の名の由来は 諏訪大社に伝わる神に捧げるための

鹿を射るという神事(御射山御狩神事)に

その名前の由来があり、諏訪大明神が狩りをする場所

「神野」と呼ばれる神聖な土地に池はあります。

 

唐松

 

唐松の新緑

 

目に眩しい白樺の新緑

 

こなし

 

こなしの花

 

          

 

東山魁夷画伯は「緑響く」を描かれた回想を

『一頭の白い馬が緑の樹々に覆われた山裾の池畔に現れ、

画面を右から左へと歩いて消え去った・・・

そんな空想が私の心の中に浮かびました。

私はその時、なんとなくモーツアルトのピアノ協奏曲の第二楽章の旋律が

響いているのを感じました。

穏やかで、控え目がちな主題がまず、ピアノの独奏で奏でられ、

深い底から立ち昇る嘆きとも祈りとも感じられるオーケストラの調べが

慰めるかの様にそれに答えます

白い馬はピアノの旋律で、木々の繁る背景はオーケストラです。』

と、後に回想録に残されています。

この『緑響く』の絵は現在、長野県信濃美術館内の東山魁夷館に展示されています。

★ 東山魁夷画伯が「緑響く」を描画中に脳裏に流れた旋律

  モーツアルトのピアノ協奏曲の第二楽章は画面▶をクリックするとスタートします。

 

(演奏者は河村文雄・オーケストラは夢十番)You-Tubeから借用

        

 

 

 


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24 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
みさと64様 (ran1005)
2020-06-01 18:47:32
ほんの一昔前は、御射鹿池は渋の湯に行く人しか
殆ど通る人がいない場所でしたネ・・・
道幅も狭く、駐車されたら車の行き違いが難しい位でしたネ。
その頃、キノコ採りの名人に案内されて、すぐ後ろの山迄行ったことが在りますヨ。
今はもちろん入山禁止でしょうが、もしかしたら黒シメジだったかも・・・
未だ「緑響く」が世に出る前でしたから、道は砂利道で・・・
池の下まで降りれましたネ・・・。
自然はあの時と少しも変わって居ないのに
自分の脳裏に在る御射鹿池が急にドレスアップした貴婦人に見えてしまいます。
東山魁夷画伯の「緑響く」の詩的な表現が原因しているからかもしれません。
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hirugao様 (ran1005)
2020-06-01 18:25:38
hirugao 様は美術館巡りがお好きなのですネ。
諏訪のアールヌーボーで有名な北沢美術館にも
東山魁夷画伯の絵が何点か所蔵されており
特別展が開催される時があります。
画家は芸術家であると同時に詩人でもありますネ。
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こんにちは♪ (みさと64)
2020-06-01 16:16:37
新しい記事が更新されてますが、こちらへ・・・
御射鹿池、懐かしいです〜

何度か行きましたが、本当に素敵なところですよね。
最後に行ったのは、4年前の秋でした・・・

以前は池の横に数台の駐車スペースがあっただけなのに、
4年前にはすっかり観光地化されてしまっていて、バスでの観光客もあるようですね。
…で、その時には大きな駐車場を造成中でした。
なんだか昔が良かったなぁ〜
以前は池のほとりまで下ることができて、池の周りを散策できたのですが、
今や土手の上から眺めるだけ・・・
しかも、土手の上には三脚を立てたカメラマンさんたちがずらり〜
当時は、池を独り占め(実際は二人占め)できたのに…(笑)

秋もいいですけど、やっぱり御射鹿池は「緑響く」の、この時期ですよね!
ranさんのお写真を拝見していたら、また行きたくなってしまいました。
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緑響く (hirugao)
2020-06-01 10:29:40
タイトルもいいですね~
信州に去年行ってからとても憧れでした。

去年の美術館巡りはとてもよかった。娘にまたお願いしておかなくては・・・
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タッジマッジ―様 (ran1005)
2020-06-01 07:47:35
思いがけずお嫁さんから誘ってもらって・・・
昨年の秋以来、久しぶりの御射鹿池でした。
自分で運転出来る頃は真冬以外は三井の森や麦草峠などにも・・・
通り道ですから、御射鹿池には何度も出かけていましたヨ。
特に御射鹿池は秋の紅葉の時期に何度となく足を運んでいました。
実は溜池の前の森ではキノコが採集されるのですヨ。(笑)
今は勿論入山禁止でしょうが、当時キノコ名人に
何度か案内して頂いていた
懐かしい場所でもあります。
勿論当時は、駐車場も無く、カラマンは皆無でした。

そうですか・・・
信濃美術館がリニュアル中に茅野市美術館で展示された時も在ったのですネ。
御射鹿池と「緑響く」は茅野市の大切な財産ですものネ。
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しいちゃん様 (ran1005)
2020-06-01 07:15:04
現在新緑に覆われて静寂みなぎる池です。
コロナウィールス感染自粛が解除になりましたが
他府県の方々はおいでになれない様です。
東山魁夷画伯が「緑響く」を描かれて有名になりましたが、
それまでは車の行き違いがやっとの田舎道でした。
歴史に残る様な芸術家は着眼点が違いますネ。
この場に来ると何時も感じます。
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御射鹿池 (タッジーマッジー)
2020-05-31 23:39:16
こんばんは。
私もこの御射鹿池は何度となく足を運びました。
四季折々、素敵な景色が見られますが、
やはりこの緑響く風景が魅力的ですね。
昔はひっそりしていたものですが…
今は駐車場までできて、賑やかな時もあります。
この日はいかがでしたか?
カラ松の芽吹きや白樺の新緑、それにコナシの花が素敵です!

東山魁夷画伯の発想も素敵ですね。
ピアノ曲とともに味わうとより一層心に響く感じがします。
素敵なブログ構成…さすがranさんです!
この絵は東山魁夷館で何度かお目にかかりました。
東山魁夷館…長い休館の後、昨秋リニューアルオープンしたので早速行ってきました。
あちらが休館中に茅野市美術館にも「緑響く」は出張してきていました。
人気の作品ですね。
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曲を聞きながら上下 (しいちゃん)
2020-05-31 21:45:04
ran1005さん、こんばんは。

美しい所ですね。
池に写る緑と曲が、マッチしててししばらくぼーっと眺めていました。
別世界へ案内していただいてありがとうございます。
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冬湖様 (ran1005)
2020-05-31 19:04:48
曲がりくねった一本道ですから案内版(渋の湯)に従って昇って行けば
御射鹿池にはたやすく到着します。
私は紅葉の時期には何度も訪れているのですが、
新緑の時期に訪れたのは初めてです。
白い馬が右から左へ消え去った・・・
白い馬はピアノの音色で木々の茂るバックはオーケストラ・・・
東山魁夷画伯の発想を思い出しながら
是非信濃美術館に在る「緑響く」を鑑賞なさってみては?
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永和様(eiwa-11)様 (ran1005)
2020-05-31 18:53:39
新緑は長~く寒~い我慢の日々の後のご褒美です!
一年で一番新緑の綺麗な御射鹿池は東山魁夷画伯の絵と共に
多くの人々の心を引き付けています。
「緑響く」の絵とモーツアルトのピアノ協奏曲が条件反射で浮かぶと言う友人も身近に居ります。
新緑と共に、白い馬が澄んだ音色のピアノであると言う発想も素敵ですネ。
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ショカ様 (ran1005)
2020-05-31 18:45:17
高度が少し高いこの地は、今が新緑の真っ最中です。
爽やかな空気を求めて普通なら大勢の方々で賑わう場所ですが・・・
長野県民の長野県内の移動は推奨されていますので
それぞれの思いでこの風景を鑑賞していると思います。
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マーチャン様 (ran1005)
2020-05-31 18:39:21
仰せの通り、新緑とはまた一味違って紅葉の時期も人気があります。
車一台がやっとすれ違える広さの道しかありませんでしたが
多くの東山魁夷ファンが訪れるので、最近は駐車場まで出来ています。
長野県内は他府県の人は駄目ですが、県民の移動は奨励されています。
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さざんか様 (ran1005)
2020-05-31 18:35:28
戦後、市川市に東山魁夷画伯は居住しておられたのですか?
どんな絵が所蔵されているのでしょうネ。
画伯は長野県の田園風景も多く描かれており、
信濃美術館の東山魁夷館に展示されています。
芸術家は一芸に通ずれば多芸に通ずるで言葉選びも詩的で・・・
選曲にもセンスが感じられますネ。
身近に『緑響く』の絵を目にすると条件反射で
モーツアルトのピアノ協奏曲が流れると言う友人がおりますヨ。(笑)
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ヒトリシズカ様 (ran1005)
2020-05-31 18:25:50
我が家から麦草峠に向かうと、そう遠くない場所に御射鹿池はあります。
仰せの通り、その昔、砂利道だった頃、溜池の反対側の林に
キノコ採り名人に案内されてキノコ狩りに行ったことが在ります。
現在は、東山魁夷の緑響くに魅かれて多くの方々が撮影訪れて
専用駐車場まで出来ています。
モーツアルトのピアノ協奏曲も「緑響く」と同時に多くのファンがおいでデス。
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hirugao様 (ran1005)
2020-05-31 18:18:39
今日はこちらも小雨の降る寒い日です。
そろそろ梅雨が始まるのかも知れません。
山々はこの時期、新緑が一番綺麗です。
芸術家は言葉にも音楽にも並外れた感覚をお持ちですネ。
東山魁夷画伯は長野県の田園風を何点か描かれています。
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hukurou様 (ran1005)
2020-05-31 18:14:48
ひなびた湯道街道は東山魁夷画伯の緑響くで急に脚光を浴びました。
子の溜池は酸性度が強く、魚も生息しないそうです。
私は紅葉の時期に、何度か行っていますが
新緑のこの時期は初めて連れて行ってもらいました。
長野県民の県内の移動は奨励されて居る様です。
さすが開田高原にお住いのfukulou様!
着眼店が違いますネ。
凡人は足元が心配で二の足を踏みます。
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次回の課題 (冬湖)
2020-05-31 14:39:52
蓼科方面へは数多く出かけているし、
三年前には麦草峠野草園と白駒池に立ち寄ったのに
御射鹿池だけへは一度も訪れたことが無い
しかも善光寺に隣接する美術館へも2度訪れている(..;)

気も心も若いつもりなのに
コロナ騒動が落ち着いた時には、新規回遊地の1つに加えたいと思います


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雄大な景色 (永和)
2020-05-31 14:19:32

ran1005 さん、こんにちは。
遠くに見える 山の稜線、
近くに 松の新芽、美しいです。
白樺の新緑など、大自然なればこそ。
そんな プチ贅沢な時間、素敵です。
オーケストラの奏でる情景が伝わって来ます。
素晴らしい環境ですね。

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なんてすがすがしい情景でしょう (ショカ)
2020-05-31 11:30:27
ran1005さん、こんにちは~。

なんてすがすがしい情景でしょう。
最高の季節を迎えていますね。
郷愁の想いにつつまれます。
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ran1005さんへ (マーチャン)
2020-05-31 11:23:26
こんにちは。
御射鹿池の緑が濃くなってきました。
この時期も秋とはまた違って、
それは美しいところがその日によって見られ、
観光客もこれからぼつぼつやってくることでしょう。
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東山魁夷画伯 (さざんか)
2020-05-31 11:06:42
ran1005さん、おはようございます。
御射鹿池 のお写真を見ていると、白い馬が右から歩いて来るような気がします。
「緑響く」はここの景色なんですね。
彼は音楽にも精通していたんですね。
久しぶりにモーツアルトを聴かせて頂きました。
彼は戦後はずっと市川市に住んでおり、その住居跡でしょうか、市内に「東山魁夷記念館」があります。
お墓参りに行くときに通る道沿いにあります。
見に行こうといつも思いながら実現出来ていませんので、今度こそ行ってみたいと思います。
素敵なブログを有難うございました。
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御射鹿池 (ヒトリシズカ)
2020-05-31 10:55:48
ran1005さん

活動的にお過ごしです。この御射鹿池は確か5年ぐらい前に、道が整備され、観光客が観光バスで行くようになりました。

この前は単なる農業用水でした。東山魁夷さんのすごい想像力に感心します。白い馬がなぜ・・。
日本画家の豊かな想像力は素人との考えが及ばないものです。

だいぶ昔に鎌倉市の東山魁夷さんのご自宅の前を通り、東山さんが偶然、出てこないかと妄想しました。

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Unknown (hirugao)
2020-05-31 09:18:51
私も去年美術館に行けなかったのでぜひ見たい絵でも
あるしいきたいところです。

緑響く」なんといういいタイトルでしょね・・・
そして曲をきかせていただきました。

今日は雨で少しゆっくりできそうです。
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御射鹿池 (fukurou)
2020-05-31 08:36:57
ran1005様
おはようございます。
御射鹿池にずっと行きたいと思っていますが、まだ行けていません。
気まぐれ親父さんのブログででも度々拝見しています。新緑も秋も素敵ですが、雪の頃に行ってみたいのです。まず道路が心配ですよね?!
東山魁夷さんの絵も素敵ですよね。
唐招提寺の襖絵も書かれていて、公開された時見てきました。
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