心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

温泉で夏の疲れを癒す

2016-09-03 10:38:26 | 旅行

 台風一過というのでしょうか。それとも台風12号が九州上陸をねらっているからなのでしょうか。ここ数日、過ごしやすくなってきました。そんな気持ちの良い日に、伸び放題になった庭の草むしりや、秋野菜の準備に汗をかきました。ことし初めて植えた皇帝ダリアも、暑い夏を無事に乗り越えて、いよいよ本領発揮といくのかどうか。3メートルにもなるそうですから、うまく育ったら壮観です。こう涼しくなってくると、本来の意味で晴耕雨読を楽しむことができそうです。
 そういえば、我が家のアケビ、気がつかない間にずいぶん大きくなりました。去年はカラスに食べられてしまいましたので、ことしは色づき始めたら紙袋を被せようと思っています。
 さて、この春仕事に復帰した長女が初めて迎えた夏。ことしは家内が夏休み中の孫たちのお世話をしました。お婆さんはほぼ毎日喜々として長女の家にでかけていましたが、さすがにお疲れのご様子です。そんな夏休みも8月31日をもって終わりました。そこで、夏の疲れを癒すことに。いろいろネットで調べていくと、運よく翌朝出発の1泊2日の予約がとれました。行先は兵庫県北部にある湯村温泉です。
 9月1日、大阪からホテルの玄関口までの直行バスに乗って、いざ出発。途中、鳥取砂丘に寄ってくれて、そこで昼食をとりホテルに向かいました。また翌日は、バスの出発までの自由時間に、少し足を伸ばして山陰海岸ジオパークを遊覧船で巡り、ちょっとした観光気分も味わいました。
 湯村温泉は、かつてNHKテレビドラマ「夢千代日記」の舞台になったところだそうです。秋の虫が賑やかな山間の温泉地で、家内は温泉に浸かってご満悦でした。私も、おいしいお酒をいただきながら秋の夜長を楽しみました。それに、最上階からさらに山の斜面を93段登っていく森林露天風呂は最高でした。
 驚いたのは到着した夜のこと、ホテルの横を流れる川縁にクマが現れました。街中大騒ぎになり、お巡りさんまでご登場になったのだと。幸い川上に逃げていったようですが、翌朝地元のお婆さんが身振り手振りでお話しをしてくれました。ひょっとしたらクマさん、温泉に入りたかったのかも。それとも温泉卵がほしかったのかもしれませんね。
 束の間の休息。いえいえリタイアすると毎日が夏休みなのですが、ここにきてやっと「スローライフ」に慣れてきました。仕事第一の生活が長かった私にとって、平日の昼間に街を歩く習慣がなく、当初はずいぶん戸惑いました。ある種の病気だったのかもしれません。それが、朝の不動尊へのお散歩で時々お会いする英国人の老夫婦とお話しをするようになって、なにかが吹っ切れたように思います。自分ではどうしようもなかったスピードに急ブレーキをかけて、ギアチェンジ。ターシャ・テューダさんの「思うとおりに歩めばよいのよ」という言葉がふっと浮かんできます。
 とはいえ、簡単にスローライフというわけにはいきません。きょうの土曜日は、夕刻、大槻能楽堂の「十五夜能」に出かけます。演目は狂言「瓜盗人」と能「小督」です。来週になると、四国八十八ヶ所遍路の旅第3回目。12番札所から15番札所まで回ります。こころの未来研究センターのフォーラムもあります。下旬には以前から計画していた温泉旅行も。10月に入るとシニアカレッジも始まります。次から次へと旗を立てていく悪い癖は、そろそろやめなければなりません。(笑)
 もう少しゆったりとしても良いのでしょうが、元気なうちに、あっちに行ったりこっちに行ったり、これまでできなかった夫婦そろっての行き当たりばったりの旅を楽しんでも良いかもと。なんともお気軽なものです。

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