ライン出版編集部

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ライン(rein)出版編集長の日常と雑感

大女優に会う

2007-10-18 20:41:58 | Weblog
昭和30年代の時代劇「曽我兄弟、富士の夜襲」を東映本社の試写室で見る機会を得た。
一昨日お誘いがあったのだ。

来年1月が監督佐々木康氏の生誕100年に当たるため、
池袋文芸座で1週間佐々木監督の時代劇を上映するに先立っての試写会だった。

佐々木監督は、フルート奏者佐々木真さんの実父。
時代劇の作品を数え上げたらきりがない。

その中でも最高傑作のひとつがこの曽我兄弟の仇討ちだ。
兄弟を演じているのは東千代之介と中村錦之助。
兄弟に温情を注ぐのが畠山重忠で、役者は大友柳太郎。

そして兄に恋心を寄せる女性が高千穂ひづる。

試写会にこの高千穂ひづるさんが来ていらしたので話をさせていただいた。
ぶんか村を手渡すと、「お名刺はいただけます?」。
「はあ、喜んで」というわけで、大女優としばし歓談。

子どものころ母と映画を見に行って、高千穂さんのことはよく話題になっていたから、当時のことを思うと夢のような出来事だ。
母存命ならどんなに喜んでこの話を聞いてくれただろう。

映画は50年ほど前の制作だそうだが、高千穂さんは往年の面差しをたたえていらしてとてもおきれいだった。

わぁ!大接近、と興奮の一日でした。

こんなノートですが、と取材メモ帳にサインをいただいた。
気さくに応じてくださった。
またお目にかかりたい方だ。

もう1作、「七つの誓い、黒水仙の巻」という作品も見た。
時代設定は江戸時代らしいが、架空の外国も描かれていて不思議なおもしろさがあった。
アブシンベル神殿の彫刻のようなものも映っていた。
いいところで終ってしまったので、続きは文芸座で、ということになるだろうか。

きょうは、この催しに先日のゆめりあでのコンサートで左手だけを使ってすばらしい演奏を聴かせてくれた新垣隆さんも見えていた。
お若いのに時代劇のファンだそうだ。
新垣さんは10月12日のブログに写っています。
同じ写真の左から二人目が佐々木真氏。

それから佐々木康監督についてはプチぶんか村のホームページ、
2004年6月号「かくも楽しきシネマの時代」に詳しいのでご覧ください。
http://members.jcom.home.ne.jp/rein2000/