ライン出版編集部

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ライン(rein)出版編集長の日常と雑感

尻屋崎を描きました

2012-05-03 09:45:47 | Weblog
国立埼玉病院、今月のお題は「旅の記憶」。

さすらい人のreinは人生そのものが「旅」だす。

芭蕉かい?

で、漠然としたテーマに苦しんだ挙句
昨年行った下北半島を取り上げてみました。

この景色は40年前とほとんど変わっていません。

が、少し目を右に転じれば
土産物屋はある、道路は舗装されている、風力発電の風車がある(半島は風車だらけ)、
で、な~んもなかった40年前とは大違い。

40年前この地へのアプローチは道路も整備されておらず至極不便でありました。
路線バスなし。
観光バスもなし。
だから本州最北駅の大畑からタクシーをチャーターして到達したんだと思う。
もちろん人っ子一人いませんでしたよ。
10月のこと、業務命令でした。

そんな感慨の込もる絵です。

さて、病院では、ご主人に付き添って来ていたY先生にバッタリお会いしました。

「舞妓さんの絵をもう一度見たかったんだけど、あっという間に変わっちゃいましたね」。

都をどりの舞妓さんが歌舞練場前で東日本大震災の募金箱を持って立っている(昨年4月)、という絵。
背景に桜。
「桜」がテーマでしたから。

それを見てくださっていたとは。

へたくそなりにうれしいお言葉でした。