aspettare

イタリア語で 待つ、、、
どうってことないけど発音が好き、、、

編笠山

2020-10-01 15:03:23 | 登山
高い山行くなら今年最後。
どうしても、行きたくなった山登り。
真っ先に浮かんだのが、観音平のあの風景
数年前、あそこから登って行く人達見て登山口だと知って。
いつかは、、、。
そのいつかは今かも、、、。
で、急遽予定立てました。

本当は、編笠山から権現岳へ。
山小屋泊まりたくてもその日はやっていません。
きっと一年前の私なら一日で帰ってくる計画立てちゃっていたと思います。
でも、今年は自信がありません。
なので、編笠山迄。
それでも2ヶ月のブランクがあるので登頂出来るかどうか、、、。
兎に角行ってみよう。
という事で、久しぶりの山再開は、大好きな八ヶ岳の端っこからとなりました。

ずっとここでは面倒くさくてサボってた山行記録。
久しぶりに書きます。



数年前、登られる方々を見つめてた場所。
今日は私も登ります!



なだらかな道
なんだか久しぶり過ぎて懐かしい感じ。



いきなり人の横顔の岩。
こういうのも楽しい1つよね。



ずっと笹原が続きます。
蓼科山と同じね。
空はガスガス。
今日は眺めが良くないかも、、、。
それでも行く!



暫くすると、ゴロゴロ岩が登場〜。



大きな岩もあって、楽しい。



陽が射してきました。







雲海展望台まで来ました。



う〜ん、、、。
雲海見えませんでした、、、。



岩が多くなって来ました。
慣れてないからしんどい、、、。



苔ちゃん。
ボケちゃったけど、可愛くて癒やされます。



あ〜あ、ガスが酷くなってきた、、、。
でも、今日の私はモチベーション下がりません。
どんなお天気であっても、来たかった特別の八ヶ岳だからね。



山頂の矢印が。
頑張ろう!



青空が見えてきた!


あ〜、またゴロゴロ岩。
おまけに急登。
登りきれるか、、、。



はしごを登る足が重い、、、。



ずっと地図を見ながら登って来ましたが、多分ここぐらいから急登だよね〜。
覚悟して行かなければ、、、。
十分休憩入れて行きます。

けれど、きつかった〜。
変な話、上半身は大丈夫なんですよ。
ザックも全然重さを感じない。
多分ボルボルで上半身は以前より鍛え込んでいたのね。
でも、足が上がらない。
悔しいほどに。

ここでリタイアなんて嫌だ!
なんて思いながらふと振り返ると。



素晴らしい雲海と富士山と南アルプスが!
頑張れ〜って。
今年は見れないと思っていた景色が!
感動です。
もうずっと見ていたい、、、。


今年は静かな南アルプス。


誰も居ない富士山。


アップで。
薄っすら冠雪していますね。



まだまだ頑張ります。
上がらない足を頑張って上げます。



ほんとに、きつかった〜。
覚悟はしていましたけど、辛かった〜。
今までで一番辛かったかも。
でも、諦めなかったです。
心折れることも無かった。
やっぱり山が、八ヶ岳が好きなんだな〜、私。



サクサク登れないから、振り返り振り返り休みながら。


美しいね。
富士山と雲海。



見えてきた!
もうすぐだ!



やったあ〜!
着きました。



三角点と八ヶ岳と共に。



来たよ〜! 私!
会いに来たよ〜!って、心で。

もうね、急登登ってる時から涙目でした。
辛いんじゃなくて、登れてる事に嬉しくって感動して。
ずっと来たかったここ。

ずっと来れなかった、近くに来ても見れなかった。
すっごく近くに、同じ目線でそこに存在している。
こんな近くで見るのは初めて。
いつも望遠レンズ越しだったもんね。

そんなつもりじゃなかったけど、もう泣けて泣けてしょうがなかった。
今日、絶対これ持って行こうと決めた硫黄岳の山小屋で買った手ぬぐい。
まさか涙拭くのに使うとは思っても見なかった。
たかが八ヶ岳に大怪我なって思われるかもしれませんけど、私には特別な山。
愛犬が亡くなってぽっかり空いた穴を埋めてくれて、感動させてくれたお山。
父が亡くなって、看取った時、病院で荷物を引き上げる時、紙袋1つのパジャマ数枚の少ない荷物から出てきた父に見せてあげてた八ヶ岳の写真。
その写真見つけた時、「八ヶ岳に行こう!」そう思ったあの時。
いつも寄り添ってくれてたもんね。

なのに、、、。
登山始めたら、遠くに遠くになってしまって、、、。
山登りやめて麓で眺めるだけでも良いんじゃないかって思った時もあったけど。
今日、やっと近くまで来れた。
自分の足だけで。
頑張ったよ!

まったり、コーヒー飲みながら(ホントは泣きながら)
「いつか絶対そこにも行くからねって。」



今日は富士山や南アルプスだけではなく、北アルプスも見えました。
でも、ずっと見ていたのは八ヶ岳。
一番高い、赤岳行かなくちゃね。



名残惜しいけど、 今度は青年小屋まで行きます。



建物が見えてきました!
布団が干してある!
今日は下山だとチェックしていましたが、まだ居らっしやるんだ。



ここの岩の下りもきつかった〜。
もう岩の感覚が衰えちゃってるのかって言うくらい。
でも、きっと足が不安で慎重に下って行きました。
コケたら終わりだからね。
この夏は編笠山でお二人の遭難があったとありましたからね。
下りが危ない。



小屋に着きました。
人の気配は無かったのですが、戸が開いていたので覗いて。
帰り支度でお忙しいかな〜と思って躊躇っていたのですが、勇気を出して。
「御免下さい〜」
もう少し勇気を出して大きな声で「御免下さい!」
「ハーイ!」と奥から声が。
奥様が出てこられて。
「お忙しいのにすみません。見せて貰っても良いですか?」
「良いですよ!」
バッヂと手拭いと缶バッヂ買いました。
少しお話して、、、。
今年、初めての山で自粛で来れなかった事など、、、。
何処からですか?と聞かれて。
皆さん来てらっしゃいましたよ。って。
権現岳まで行きたかったけど、体力の無い今回はこれで帰る事。
今度は是非泊まりに来て登って下さいって。
そんなお話中にもダメダメな私は涙ぐんだりして変な人って思われたよね〜。

そしたらいきなり男の人が入って来られて。
「これ、誰か落とされて行って!」
見たら、なんと! 私の手袋。
ズボンに入れてたのが落ちたんだ!

「あ! 私のです!」

3人で「偶然、良かったね〜」

奥様とお話せずにさっさと帰っていたら手袋も落としたままだった。
なんとも言えぬ、縁を感じました。



降りてきた編笠山を振り返って。
ここでも暫く休憩を取りました。

本当は、迷ったのです。
時間的には権現岳まで行けそうでした。
コースタイムも範囲内。

だだ、猿投山で歩荷訓練した時、登りは以前と変わらないコースタイムだったけれど、下りが慎重になってました。
なので、下りの事を考えるとここで降りるのが懸命だと思いました。

以前なら休憩無しで降りて来れたけど、今回は十分休憩しながら、降りようとも思っていました。
これは、後で正解だと思いました。
下りでは足が結構きてしまっていました。

日頃から、自分の限界や余裕を考えながら登っています。
限界の80%を超える様な登山はしないです。
20%の余力を登山口で残せる位の体力を目安としています。
今の自分の力はここまで。



巻道から降りて行きます。
ここからが肝心。
余裕を持って降りよう。



ガズガスになって来ました。



十分に休みながら、足を労りながら降りて来ました。
観音平に無事到着です。
車が一杯でした。
人気ですね。

数年前、南アルプスを写した場所へ行って見ました。
ここからすぐの展望台です。



多分ここかな?
同じ位置から。
今回はコンデジ。
なのでちょっと寂しい画像。
望遠レンズは凄いですね〜。
当時は絞り優先、露出補正で撮りましたしね。
トンボも偶然一緒。

ふと、今回もう1つ気になった看板がありました。
行ってみると。



こんな所があったのですね〜。
行ってみます。



人が入らないようになっています。
どれどれと覗いて見たけれど分からず、、、。
帰ろうかと一旦は立ち去ったのですが。
もう一度引き返して。



見つけました!
光っています!
分かりづらいです。
よーく見ないと見つけられません。
これもズーム一杯で撮りました。

綺麗ですね〜。

頑張ったご褒美貰ったみたいで嬉しかったです。

1つ、夢が叶いました。
後2つ。
これでどれだけ筋肉痛になるのか。
身体と相談して翌日にもう1つを叶えられるかな?


余談ですが、観音平のゲート迄来た時に、「さあ、ここからだ。」って思った時、
車のスピーカーから偶然B'zの「イチブトゼンブ」のイントロが流れてきました。
「ダッダーダダーダ」ってね。
ずーっとクネクネカーブを曲がりながら、走りとリズムが合うんですよ〜。
なんだかこれから行くぞーって力貰っちゃいました。

B'z / イチブトゼンブ 

「愛し抜けるポイントがひとつありゃいいのに〜」
のフレーズが好き。
ほんとだよね〜。

あのドラマも、好きだったんです。(笑)