りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

初雪。

2008-12-06 | Weblog
今朝、出勤しようと玄関を開けたら、雪が降っていた。

粉雪。

日本でも有数の温暖なこの地方でこの時期に初雪が降るのは珍しい。




今年も、色んな人と出会ったな。




舞い落ちる雪を見ながら、ふと、なぜかそんなことを思った。

人の出会いって、雪と似ている。そう思う。

雪は、小さな小さなあの結晶から出来ている。

しかし、それが積もれば次第に大きくなって最後には雪だるまになったり、

通年を通して溶けない根雪になったり、時には屋根に高く降り積もり家を押しつぶしてしまうこともある。

かと思えば、ひと晩降って積もっても、翌日の夕暮れには何事もなかったかのように消えてしまう雪もある。

雪が降るのも偶然の重なりなのだと、気象予報士がTVニュースで説明していた。

上空の気温。中空の気温。そして地上の気温。それらが一定の気温まで下がらなければ、地上に雪は降らないそうだ。




これって、まさに人との出会いじゃないか。



最初はすべて雪の結晶のような小さなきっかけだ。

しかしその小さなきっかけで、出会うはずのない人と色んな偶然が重なって出会うのが、

“大人の出会い”だと、僕は思う。

その中には、これから一生のつきあいになりそうな人もいれば、きっともう二度と会うことはないだろう、

と思ってしまう人もいる。

今年は、そんな出会いの連続だった。




玄関を閉め、車に乗り込む前、手のひらを広げてみた。

僕の手のひらの上に、小さなひとひらの雪が舞い降りた。

ひとつ舞い降りると、また舞い降りる。舞い降りる。

小さな結晶のような雪、雪、雪、ゆき、ゆき、ユキ、ユキ・・・。

だけど、手のひらに舞い降りたひとひらの雪たちは、

僕の手のひらの中で積もることもなく、次々と静かに消えていった。

僕は最後に舞い降りた雪をひとつだけ、握りしめると、そのまま車に乗り込み仕事へ出かけた。
コメント (8)
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