りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

情状酌量と、死刑。

2013-06-12 | Weblog


上の写真は、我が家で使ってきた体重計。

長年酷使しすぎたからか、最近はたらふく食べた後に乗っても、
反対にメチャクチャ身体を動かした後に乗っても、とにかくどんな時でも
“3kg”という生まれたての新生児のような体重
しか表記しなくなったので、買い換えた。

で、新しい体重計が、これ↓



妻がホームセンターで購入してきた。
先代の体重計と明らかに違うところは、その表記。
そう、デジタルなのである。
取説によると体脂肪も分かるらしいが、まだ使い方が
よく分からない。
まぁ、そんなことは、後でいい。
とにかく、体重だ。

さっそく、乗ってみた。

両足を乗せると、液晶画面の数字が即座に動きはじめる。
が、わずか1秒余りで数字が止まった。



あれ?



そこには、先代の体重計では見たことがない数字が表記されていた。
もう一度、乗ってみる。
再び液晶画面の数字がまるで何かの審査結果の発表のように
チラチラと動きはじめる。そして、止まる。



なんだ、この数字は?



たしかに最近は運動不足だったから、多少の体重増加は覚悟していたが、
この数字はないだろう?
マジかよ?ウソだろう?
どうしてもその数字が信じられない私は、引退発表したはずの先代の
体重計を引っぱり出して乗ってみた。
すると、先代の体重計の針はブルブルっと揺れた後“3.5kg”を指した(笑)

再度新しいデジタルの体重計に乗ると、私は妻を呼んだ。
そして、上述のことを話した。
すると妻は体重計に表記された数字を見た後、“受け入れなさいよ”という
ような憐れみいっぱいの表情でボクをみつめた。


う~~~~~ん・・・・。


日常生活でPCやスマホ無しでは生きていけない人間がこんなことを言うのも
なんだけど、どうしてデジタルというものは、こうも白黒を明確にしたがるの
だろう。
もっと温かみというか、情というものがあってもいいじゃないか。

先代の体重計には、明らかに情があった。
足を乗せると針が揺れに揺れて、“たぶん・・・これぐらいじゃないでしょうか?”と
いう感じで優しく体重を教えてくれた。

裁判に例えるならば、先代の体重計は、地方裁判所の一審裁判みたいなもんだ。
情に厚い弁護士がいて、判決も情状酌量の執行猶予が付いた温情判決を出してくれた。

デジタルの体重計は、違う。

弁護士も陪審員もいない、そして被告人の最終弁論もない、検事のみの一方的な恐怖裁判だ。
しかもその判決の大半は、被告の希望を無視した死刑宣告が下される。
あまりにも残酷ではないか。
その判決によって、体重計に乗った人がどれほどまでに打ちのめされ傷つくのか、分かって
いるのだろうか。

・・・・・と、まぁ、説得力のカケラもない空回りの力説を書きつづっても仕方がない。
腰痛が治ったら、またジョギングを再開しよう。

その前に、もう一度だけ、先代の体重計に乗ってみた。
針は少し揺れて、いきなり“9kg”を指した。
・・・こいつ、少しずつ治りはじめてるんじゃないの(笑)?
コメント (2)
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