りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

もうひとつの仕事始め。

2015-01-05 | Weblog
今日から、仕事始め。

会社に出ると同時に、さっそく仕事が動き始めた。
逆にこうでないと、困る。
仕事が動かず、正月ボケのままで過ごすよりはよっぽどいい。
おかげで頭が瞬時に切り替わった。
出社からものの10分で通常モード。
ところで、今日はワタシ以外にも仕事始めを迎えた人がいる。

妻である。

昨年末、とある公共施設から“臨時職員として採用したいので面接に来て欲しい”と、
突然、連絡があった。
早朝にその連絡があり、昼過ぎに面接をし、夕方には採用の連絡があったという。
本当に突然のことだった。
朝、ワタシが会社へ行く時はどこにでもいる普通の専業主婦だったのに、夜、帰宅した時には
嘱託の公務員になっていた(笑)

なぜ嘱託の職員として働く話が妻の元へ舞い込んできたのか、その経緯の詳細に
ついては割愛するけれど、彼女は昨年の春から秋にかけて、ハローワークから
斡旋されたパソコン教室に通っていた。
独身時代は普通のOLとしてデスクワークをしていたのだけど、当時は今のように
エクセルやワードが我がもの顔で跋扈している時代ではなかった。
自分のしたいこと、できること、できないこと、やるべきこと・・・そういったことを
彼女なりに熟考した上で、パソコン教室へ通うことを決めたようだった。
大げさかもしれないが、妻の話を聞く限り、今回の採用は、その実績が買われてのことだったようだ。

まぁ、何はともあれ、アベノミクス云々とはしゃいでいる世の中で、さほど(いや全くか?)
好景気を感じられない地方在住の40半ばの女性が仕事にありつくのは、今はまだまだ至難の業だ。
それだけでもありがたいと思わなければ。

今朝、妻はワタシより一足早く家を出た。
今までは毎朝見送ってもらう立場だったのに、今日からは立場が逆転した。

「頑張って」

・・・という言葉が喉まで上がってきたけれど、結局口にしなかった。
他人であろうが家族であろうが、今のご時世、この社会の中で普通に暮らしている同世代の人間で
頑張って生きていない人なんて、一人もいない。
でも、それでも玄関の扉を閉める間際、何か言葉をかけてやりたかった。

「今日一日・・・」

自然と口がそう開いた。

「今日一日だけ、頑張ろ」

ちょっとだけこわばった笑顔を浮べて、妻は玄関の扉を閉めた。

出社一日目の今日は、まともに仕事をすることなはいだろう。
だけど、気疲れは相当しているはずだ。

こちらも新年早々、仕事が山のようにあってそれが一気に動いている。
でも、今日だけはできるだけ早く家へ帰ろう。
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