りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

20歳は、本当に成人か?

2015-01-13 | Weblog
先日は、成人式。

ニュースで各地の成人式の模様を報道していたが、さすがに自身の成人式から25年(四半世紀だ!)も過ぎれば、懐かしいという感情も湧かず、
むしろ、気がつけば我が子の成人式まで10年を切っていることの方に驚いている始末で(笑)。
一時期、恒例のようになっていた“荒れる成人式”という報道は、今年はほとんどされていなかったように感じた。
それでも壇上に無理矢理上がろうとして職員に静止されたバカは何人かいたようだが、以前と比べればその手の報道も今年は少なかったような気がする。
少しは落ち着いたのだろうか。

そんな中で、面白いニュースを放送していた。
兵庫県で「30歳の成人式」を開催した自治体があったらしい。
20歳ではまだ学生気分が抜けきれないのは仕方がないので、社会人としてそれなりに適応しはじめる30歳を“成人”と定義した集まりのようだった。

これには唸った。

以前からワタシも、“成人”の定義が昔と比べて変わってしまったのではないか?と思っていた。
“人生50年”と言われていた時代ならば、20歳はほぼ人生の折り返し地点になるから、フルスロットルで疾走をはじめなければいけない年齢だったと思う。
しかし、平均寿命がこれだけ延びて社会も成熟してしまった今のご時世では、40代50代といった上の世代と同じ大人として20歳を扱うのは、無理があるのではないだろうか。

自分の過去に照らし合わせてみれば、ワタシが大人になったと実感しはじめたのは、30歳前後だったような気がする。
当時のワタシは、仕事もある程度自分なりの方程式でできるようになりはじめ、私生活でも結婚や妻の出産を経て、そろそろ家を購入しようかと思いはじめていた。
そんな公私の出来事を通じて、おぼろげながらも様々な世間の仕組みが分かりはじめたのが30歳の頃だったような気がする。

大人になるとは、そういうことだと思う。

別の自治体では、30歳を飛び越えて、“40歳の成人式”を開催した地域もあったらしい。
要するに2回目の成人式なのだけど、最近の成人式は同窓会の側面もあるので、それを主眼に置いた集まりらしい。

これにも、なるほど!と思った。

ワタシもそうだったのだが、周囲の同世代の人たちを見ても、40歳の声が聞こえはじめると、とたんに同窓会を開催することが多くなったような気がする。
最初は単なる偶然なのだろう、と思っていた。
だけど自分自身が40歳以降に小学校や高校の同窓会に出席したり、私的な集まりで20年30年会っていなかった旧友と再会するにつれて、
“もしかしたらこれは、必然なのかもしれない”と、思うようになりはじめた。

普通に生きてきた人ならば、40代にもなれば、それなりの出来事をひと通り経験してきたことになるのではないだろうか。
転職を繰り返したり、仕事で成功したり、家庭が破綻したり、子どもが独立したり、早い人は祖父母になったり、もっと早い人は鬼籍に入ってしまっていたりする。
それらを通じて、今までの人生を自分なりに受け入れることもできるだろうし、これからの人生を真摯にみつめることもできる年齢なのだと思う。
ある意味、40歳前後とは、生まれると同時に走り出した人生のトラックを、ぐるっと一周した感覚になりはじめる頃なのではないだろうか。
だから、昔の・・・人生のトラックの第1コーナーあたりを一緒に走っていた旧友たちに、理屈抜きで会いたくなるのかも知れない。

そういう意味では、40歳の成人式もアリだなぁ、とニュースを視ながら思った。
もっとも、そう思っているワタシはとっくに40代になって、そろそろ“アラフィフ”の門が見えはじめてきているが(笑)

話を戻せば。
20歳ではまだまだ“大人”の定義は早すぎると最初に書いたが、だからといって20歳を未成年扱いした方がいいと言っているわけではなく。
壇上に勝手に上がったり、会場で酒の回し飲みをしていいのかどうかくらいは、人間を20年もやっていれば誰かに教えられなくても自分自身で分かるはず。
早く社会に出たい人は働けばいいし、お酒もタバコも自分の責任で嗜めばいいし、愛する人と1日も早く一緒になりたければ、結婚して親になってもいいと思う。
近い将来、参政権(選挙権か?)を18歳に引き下げる件も、ワタシは賛成だ。
だから、やっぱり20歳になれば、大人としての分別が必要だとも思う。

こんなことを書くと、今の20歳の人たちは“なんか、窮屈なこと言ってんなぁ~”と思うかも知れない。
でも大丈夫。心配なし。

40代50代になったら、もっと窮屈になるから(笑)
コメント (2)
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