りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

クマと版下。

2015-10-22 | Weblog
密かに期待していたんだよ。
ニホンカワウソもニホンオオカミも、まだ生き残ってるんじゃないかと思っている人間としては。

●九州のクマ騒動、正体は「ニホンアナグマ」 現場のふん鑑定でイタチの仲間と判明
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151022-00010003-nishinp-sctch

そうか、アナグマだったか。
子どもの頃に、近所の雑木林で見かけた。
最初はタヌキかと思ったけど、あのずんぐりむっくりな胴体は、今思えばアナグマだったような気がする。

やっぱり、もう九州のクマは絶滅してしまったのだろうか?
これだけ開発も環境汚染も進んだ現代では、その可能性の方が大きいのかもしれない。
でも、それでも、どこか人間が足を踏み入れない山奥で、どうかひっそりと生き残っていて欲しい。

話は変わるけど、夕べ夢を見た。

仕事をしている夢だったのだけど、その仕事のやり方というのが、パソコンを使ってデザインしているのではなく、カッターと鉛筆を持って版下をつついている夢だった。
「版下(はんした)」という言葉をご存知ない方に説明すれば、版下とは紙台紙に写植や図版の紙焼き(印画紙)を貼り付けてレイアウトしたものの名称。
要するに、手描きでデザインして制作した、印刷物の元となるアナログツール。

この仕事に就いた20代前半は、まだ版下が主流の時代だった。
・・・というよりも、それ以外に制作方法がなかった。
でも、それから数年後にDTP革命がやってきて、いとも簡単に版下は吹き飛び、瞬く間にデジタルでの制作方法に塗り替えられてしまった。

デジタルでの仕事が続く毎日の中で、自分がギリギリ版下世代であることが、まるで足かせのように感じた時期もあった。
でも、“紙と鉛筆とカッターとスプレーのり”で真夜中までデザインや印刷と格闘していた時代を知っていることを、今では幸せに思うことがある。
それは単に、年を重ねたための懐古主義な感情なのかもしれない。
それでも、思う。オレは幸せだと(笑)

2015年の今、版下だけで印刷している印刷会社はあるのだろうか?
いや、やっぱりもう、さすがに絶滅してしまったか。
版下を扱いたくても、その周辺機器もとっくに無くなっているし。
いや、でも、それでも、日本のどこかでひっそりと生き残っていて欲しい。

一方的なわがままだけど、もう一度、いつかどこかで版下を使った印刷物を創ってみたいので。
これ、もしかしたら、ワタシの密かな夢かもしれない(笑)
コメント
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