りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

風邪をひきなさんなよ。

2022-03-21 | 家族
三連休の最終日。

彼岸でもあるし、昨日から2日かけてお墓参りへ。

父の墓。
祖父母の墓。
叔父の墓。
叔母の墓。
義父の墓。

年を重ねるに連れて、お参りするお墓の数も増えてきた。
まぁ、これも仕方がないことか。


          ◆


昨日、義母と妻の3人でお参りした、義父のお墓での話。

お花を供えて、線香を供えて、大好きだったウイスキーを供えて、手を合わせて。

正月以来、3ヶ月ぶりに墓参した義母。
ひ孫が2人増えたこと。孫2人がそれぞれ大学合格、高校合格したこと。自身の腰の具合・・・などなど、この3ヶ月の間に起こった出来事を墓前に報告。
そして帰る間際、名残惜しそうに墓石を優しく撫でながら、こう言った。


「まだ寒い日が続くけぇ、風邪をひきなさんなよ」


ワタシがもっともっと若い頃にこの言葉を聞いたなら、その場で吹き出していたかもしれない。

お義母さん、それは「石」だし、その中にあるのは「骨」だから、もう風邪をひくわけがないでしょう・・・と。

しかし、すぐ隣でその言葉を耳した50代になったワタシは、吹き出す代わりに少しだけ微笑んでしまった。

うまく説明は出来ないけれど、お参りするお墓が増えてきたぶん、彼岸の向こうへ旅立った人への想いが、ワタシの中でも少しずつ変わりはじめたのかも知れない。


          ◆


話は変わるけど、今日の昼頃、ふと思い出した。

30年前の今日は、ワタシが最初に就職した会社の入社式があった日だった。
当時のワタシは、大学の卒業式よりも早い入社式に、なんとも言えない理不尽さを感じているという、ホントに大甘のションベンたれのガキだった(笑)

同期は全国で40人前後いたのだけど、今でも10人くらいの同期と繋がりがあるので、そのLINEグループにお祝いのコメントと、今も保管している当時の会社案内に載っていたみんなの顔写真を写メして投稿。

当たり前だけど、みんな、すっかり忘れてたみたい(笑)

瞬く間の30年。
たけど、これからの30年は、おそらくもっと早いはず。


そう。
だから、もしかしたら・・・。


30年後のワタシは、我が子やその孫とかに


「風邪をひきなさんなよ」と、


墓石越しに優しく言われているかも知れない(笑)
コメント (2)
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