りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

シンクロニシティ。

2014-09-08 | Weblog
昨日は、久々に雲ひとつない晴天だった。

しかも、まるで夏の延長戦というか消化試合というような感じで。
とどのつまり、暑かった (-_-;)

なので、クルマを洗車した。
おそらく、3ヶ月ぶりくらいか。
別に怠惰に過ごしたためにそうなったわけではなく、
この3ヶ月・・・つまり盛夏のあいだは見事に雨天ばかりだったので、
洗車したくてもできなかったのだ。

ボディーカラーがガンメタリックなので、さほど汚れは目立っていないのだけど、
それでも水をかけると、埃をたっぷり含んだダークグレーの水がボディーから
流れ落ちていった。

ボディーを洗って、ガラスの油膜を取って、樹脂部分のコーティングをして、最後の水洗い。
ふと、ホースの先に目をやると、小さな虹が。



理科は苦手だったのでよく分からないのだけど、虹というのは太陽光線の角度だけでなく、
気温とかも発生の要因になるんだったっけ?
もしそうじゃなくても、虹というのは、どうしても夏のイメージがある。
やっぱりまだ、もうしばらく残暑の日々が続くのかなぁ・・・と、ボンネットの上に浮かぶ虹を
ぼんやりと眺めながら、そんなことを思った。

もう1台、Twinも洗車。
いざ、ホースから水を出そうとした瞬間、こちらのボンネットの上にも異様なモノが浮かんでいるのに気づいた。



一瞬、UFOかと思った(いや、ホントに)
当たり前だけど、よく見たらそれはUFOなんかではなく、蓑虫だった。
浮遊しているように見えたが、肉眼では見えないほどの極細の糸で、カーポートの上から垂れ下がって来たらしい。

子供の時なら、“あっち行けぇ!”てな感じで蓑虫を振り払って、トットと洗車に取りかかったのだろうけど、
さすがにこの年齢になったらそんな無慈悲なことはできず、じっと蓑虫を凝視した。

しかし蓑虫を目にするなんて、どれくらいぶりだろうか。
しかもこんなに近距離で観察するなんて、それこそ小学生の時以来かもしれない。

蓑虫は、悠々自適に前後左右に揺れていたが、しばらくして目の前の人間の存在が気づいたのか、
あっという間に垂直方向に上昇して、見えなくなってしまった。

〈ちょっと悪いことしたかな〉
そんな小さな罪悪感を感じながら、ホースから勢いよく水を出すと、Twinの洗車をはじめた。

虹と蓑虫。
夏と秋のシンクロニシティのような午後でした。
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心理状況的画像。

2014-09-04 | Weblog
上記の写真。

田島照久氏のデサインタッチを思いっきり意識して(笑)、自宅のパソコンで作った合成画像。
空と草原と人物、それぞれの素材の準備して色調を合わせながら、チマチマチマチマと(笑)
で、今日、某snsのカバー写真にアップロードした。

作りはじめた時は、人物は草原の上を疾走させるつもりだったのだが、気がついたら、地平線を見つめて静かに佇む後ろ姿になっていた。

あまり深く考えずに作ったモノなのだけど、案外、そういったモノの方が、今の心理状況を如実に現わす・・・という話を聞いたことがある。

これも、そうなのだろうか。

あ~~~~~~、遠くへ行きたい(笑)
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薄紫色。

2014-09-01 | Weblog
“9月”いう言葉を耳にすると、なぜかワタシは反射的に薄紫色を思い浮かべてしまう。

薄紫にも色々あるが、ワタシがイメージするのは、少し赤みがかった淡い薄紫色。
出来事でも人物でも風景でもなく、なぜこのような色を思い浮かべるのか、今まであまり深く考えたことはなかったが、
最近になって、その理由が少しだけ分かりはじめた気がしている。

小学生の頃の9月には、まだ夏休みの延長戦を過ごしているような感覚があった。
学校が終わって家に戻り、ランドセルを背中から降ろすと、ワタシは即行で家を出て、夏休みの時と同じように
近所の友だちと空き地や野山で遊びまわり、そしてふと気がつくと、いつの間にかすっかり日が暮れてしまっていることがよくあった。

あれだけ眩しかった太陽が西の空に沈み、少しずつ風景から色彩が消えて、輪郭が曖昧になってゆく。
見上げると、真っ青だった空は藍色に変わり、その奥で小さな星が瞬きはじめている。
そんな景色を眺めていると、まるで世界からたった一人取り残されたような感覚になる。


〈もう、夏は終わったんだ〉

子供心に、そう感じ取った。
そんな時、藍色の空から降りてきて、ワタシを包み込んでいたのは、決まって淡い、薄紫色の空気だった。


ワタシと妻の誕生日があったり、結婚記念日があったり。
おそらく我が家にとって、12ヶ月で最も特別感がある、9月。

夕暮れ時の景色を眺めて琴線が触れるようなことは、今ではトンと無くなってしまった。
それでも、クタクタに疲れた一日の終わりに、何かしらの趣きを感じられるならば、それに越したことはない。

8月は曇天が多かったぶん、9月は晴れの日が多いことを願う。
綺麗な薄紫色の夕暮れが、一日でも多く訪れますように。
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