林檎乃「とほほ・・・。」ブログ

林檎乃麗の「とほほ・・・。」な日常を綴っています。 

九州満喫きっぷの旅2013 その16

2013-12-05 | 鉄道・旅行
 16.快速「SL人吉」の旅と“あそぼーい!”とのランデブー

人吉温泉駅に戻ると既に1番線には「SL人吉」が停車していた。



乗り換え時間は17分で、まずはくま川鉄道「観光列車KUMA」を取材、
八代から接続したキハ40形や留置中のくま川鉄道KT-100形などを取材、
「SL人吉」も取材してから車両に乗り込む。
予定ではおかどめ幸福かあさぎりで昼食を喰うつもりだったが、
どちらでも喰う機会がなく、結局「SL人吉」の車内で喰うことにした。
乗り込んで直ぐに検札が来て検印を押して貰う。



「SL人吉」は快速という扱いのために、
九州満喫きっぷてでも指定席券を購入するだけで乗ることが出来る。
ここでも検札の時に「記念乗車証」を受け取る。



これは午前中に特急「くまがわ」に乗った時に貰ったものと同じ絵はがき大で、
イラストはJR九州のデザイン顧問である水戸岡鋭治氏によるものである。
裏側は記念乗車スタンプを押せるようになっていて、以下のように書かれている。

  百年の時を越えて、警告に汽笛が響き渡る

 大正生まれの8620形蒸気機関車が牽引する、
 豪華で美しい観光列車。
 お客さまの大切な想い出づくりをエスコートするために、
 「SL人吉」が発車します。
 汽笛の音を刻みながらゆく極上の鉄道旅行をお楽しみ下さい。

14:38に人吉を発車した「SL人吉」は2時間35分掛けて熊本を目指す。
途中、肥薩線内の一勝地に10分、白石に5分、坂本に8分停車する。
この停車時間を利用して一勝地と坂本では駅取材も決行する。
車内では黄色いラシャ紙に手の形が描かれたものが配られた。
「SL人吉」が通過する沿線の人たちに、
列車に手を振ろうというキャンペーンを行っているらしく、
車掌から見える人たちがみんな「SL人吉」に向かって手を振ってくれる。
家族連れで河原などに来て手を振ってくれる人、
SLの通過を待ってくれている人だけでなく、
道路工事の厳つい顔をした作業員までもが手を休めて手を振ってくれるのだ。
これには感動した。
まるで九州新幹線全線開業の時の幻のCMのようだ。
中には手製の大きな旗を振ってくれるおじいちゃんもいる。
そんな人には機関士も警笛で答える。
沿線の人たちと乗客が一体になったような感動を覚える。
車内の売店で駅弁「天草大王」1,050円をを購入して座席で喰う。
八代から鹿児島本線に入って熊本に向かうが、
熊本駅入線直前にまたサプライズがあった。
鹿児島本線は熊本駅の直前で豊肥本線と合流して併走する。
鹿児島本線を走る「SL人吉」と豊肥本線から来た「あそぼーい!」は同時刻に熊本駅に入線する。
そこでお互いに手を振り合うだけではなく、併走する列車同士でじゃんけんをするのだ。
アテンダントが乗客を2号車に集め、みんなで話し合って出す“手”を決める。
「SL人吉」の機関士と「あそぼーい!」の運転手が相対速度を合わせ、
お互いの車窓で勝ち負けを確認する。
今回は「SL人吉」の方が勝った。
沿線の住民に呼びかけて手を振り合ったり、列車の速度を合わせてじゃんけんをしたり、
お金はそれほど掛けてはいないけれど、最後まで乗客を飽きさせない工夫が凝らされていて、
JR九州のスタッフの“おもてなし”の心を感じた。
列車の旅は終着駅に近づくとどうしてもだれてくるものだが、
最後まで飽きさせない工夫が素晴らしい。
ディーゼル機関車に牽引されて回送されていく「SL人吉」を見送る。



少し車両取材してから熊本市電で二本木口電停に行き、「黒亭」で玉子入りラーメン820円を喰う。
売店でつまみを買い、ホテルに戻ってビールや米焼酎など飲む。
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