3.靖国神社の桜と閉鎖された施設
九段下駅から田安門を過ぎ、千鳥ヶ淵を望むが、
ほとんど桜は咲いておらず、そのまま少し戻って、
靖国通りに掛かった陸橋を渡って正門まで行く。
陸橋から見た桜の木には部分的に固まって桜の花が見られた。
正門の横には社号標があり、遠くに木村益二郎銅像が見える。
最初は中まで入る気はなかったが、
そのまま参道を進んでいく。
既に新型コロナウィルスの感染防止のため、
各地の桜の名所では花見が禁止されており、
桜の木のある場所には立ち入れないようになっていた。
桜は2歩から3歩咲きといったところで、
花見には少し早かったなと思った。
しかし日程的に来週は会社の用事で日曜も出勤となり、
体力的なことも考え、土曜も外出したくない。
そのまま進んで、大きな菊のご紋の付いた神門を進む。
その先には木製の鳥居の先に拝殿がある。
拝殿を右側には神楽殿などがあり、
その周りにも桜があったが、まだ少し寂しい咲き方だった。
「遊就館」も新型コロナウイルスの影響を考慮して、休館していた。
ここは戦没者の資料などが収集されている、
いわば宝物館のようなもので、
入場料の掛からない1階部分には、
零式艦上戦闘機52型、いわゆる零戦や、
蒸気機関車C56形31号機なども展示されている。
この蒸気機関車は戦時中、占領したタイに送られたが、
戦後はそのままタイの国鉄で使用され、
引退後に戦時中の泰緬鉄道の関係者や有志の手によって日本に戻され、
靖国神社に奉納されたものである。
靖国会館も休館しており、そのまま神池まで行くが、
思い描いていたような桜は取ることが出来なかった。