僕は駅に近いショッピングセンターに入っていった。
駅前はホームには入れない客で大混雑していた。
何故電車が止まっているのか分からないが、
乗客は次々に駅に入ろうとするが、もはやすし詰め状態で、
それでも次々に集まってくる。
ショッピングセンターには昔の電車が飾られていた。
車内はきちんとしていて、いつでも営業運転できそうである。
これなら廃車する必要ないのにな・・・と思った。
ショッピングセンターの奥に進んでいくと、
Tシャツが山積みされており、
「ご自由にお持ち下さい。」と書かれている。
僕は自分の着ていたTシャツを脱ぎ、それに着替えた。
そのTシャツにはショッピングセンターの名前と、
営業時間が大きく書かれていた。
宣伝用のノベルティーだったのだ。
人前を歩くのは恥ずかしいと思ったので、
僕はバックヤードの中に入っていった。
そこでは志村けんと加藤茶が丸くなって床を滑っていた。
最初は何をしているのか分からなかったが、
お掃除ロボットのマネをしていたのだ。
行きよいよく走って床に寝る瞬間に丸くなり、
そのまま床を滑っていた。
たぶんコントの練習をしているのだろうと思うのだが、
バックヤードにいる人たちは全く気にしていないようだ。
段ボールを覗きながら落胆していた。
彼等はワクチンがあと200個足りないと云って、
途方に暮れていたのだ。
※これは林檎乃麗が見た初夢を文章化したものであり、
実際の駅、ショッピングセンター、Tシャツの配布、
人気芸能人とその練習状況、ワクチンの供給状況とは一切関係ありません。